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Symphonies Nos.5, 7, 8 : Herbert von Karajan / VSO, VPO, BPO (1954, 1962, 1966)(4CD)

Bruckner (1824-1896)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
MR2566
Number of Discs
:
4
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

これぞカラヤン! 圧巻のブルックナー・ライヴ
第8番のステレオ・ライヴが白眉の出来!


カラヤンはオーストリア出身ですが、同郷の作曲家ブルックナーの作品を網羅的に取り上げていた訳ではありません。交響曲全集録音を遺してはおりますが、初期作品、第6番は実演では取上げていないと推測されております。それだけ作品ごとに愛着や理解の濃淡があったと見るのが当然です。当ライヴセットに収録の3曲はカラヤンがことあるごとに愛奏した十八番レパートリーです。

【第5番】
ウィーン響時代の充実を伝える白熱ライヴ。この演奏会の次のウィーン響演奏会が伝説の『カルメン』演奏会形式上演です(MR2437)! フルトヴェングラーを意識し、挑発する格好で次々と意欲的なプログラムを世に問うていた時代。ブルックナーの第5番は、この時代ではやはり凝った選曲とカウントされます。後年の演奏を先取りしたような重厚でじっくりと遅めな歩み、壮麗な金管の咆哮。改訂版ではなく原典版で演奏していることも着目されます。この年の11月にフルトヴェングラー没。カラヤンはベルリン・フィルの芸術監督として世界楽壇の帝王に登り詰めます。

【第7番】
ウィーン・フィルを率いてのソビエト、ヨーロッパ・ツアーの最終を飾るロンドン・ライヴ。モスクワを皮切りに僅か2週間ほどで10公演以上をこなしてしまうタフネスぶり。壮年期のカラヤンの面目躍如です。オーケストラ、指揮者ともに疲れは全く感じられず、第1楽章は流麗で快速、緩徐楽章は情緒纏綿にねっとりと歌い上げるカラヤン美学の象徴とも言える名演奏。後半2楽章は音楽的内容が前半に比べて落ちると指摘されることもありますが、カラヤン的スポーティな演奏だと爽やかな風が通り過ぎるかのような心地良さがあります。

【第8番】
オランダ音楽祭にベルリン・フィルを率いて参加した公演。世界の名ホールとして知られるコンセルトヘボウの素晴しい音響、これをステレオ・ライヴで楽しめるのですからたまりません。この年の春カラヤンはベルリン・フィルと大規模な日本公演を成功裏に終えてヨーロッパに帰還。極めてシリアスで、荘厳な演奏です。一部には顔を顰める人もいるカラヤン流レガート奏法も抑え気味でリズムを明確に強調した実直とも言える表現。フィナーレのカタルシスは正にこの世の終わりを感じさせるほどの圧倒的な存在感を誇ります。(輸入元情報)

【収録情報】
ブルックナー:
● 交響曲第5番変ロ長調 WAB105

 ウィーン交響楽団(1954年10月2日 ウィーン、モノラル・ライヴ)

● 交響曲第7番ホ長調 WAB107
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1962年4月6日 ロンドン、モノラル・ライヴ)

● 交響曲第8番ハ短調 WAB108
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1966年6月16日 アムステルダム、ステレオ・ライヴ)

 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

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Comprehensive Evaluation

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8盤のみ初聴。コンセルトヘボウのホールで...

投稿日:2017/10/08 (日)

8盤のみ初聴。コンセルトヘボウのホールで行ったベルリンフィルとの8番のライブが聴けるとは幸せです。実演ならではの臨場感が十分に楽しめます(縦の線がなかなか合いづらいところもあるけど)。後年とは異なり力強く引き締まった演奏で、たしかにフィナーレはすごいですね。カラヤンのブルックナーライブはまだそれほど多くないですが、今後の発売に期待したいです。

fuka さん | 東京都 | 不明

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近年のヒストリカル放送録音などからの復刻...

投稿日:2017/10/03 (火)

近年のヒストリカル放送録音などからの復刻ものでは屈指の充実感を味わいました。収録の3曲とも音質も良好。5番は50年代にはまだ珍しい原典版。当時はクナ大先生やクレンペラー大先生のように、カットが多く現代の感覚では到底受け入れがたい改訂版での演奏が一般的だったことを考えると、さすがカラヤン先生は慧眼であったなと感心します。基本的な解釈ははるか後年のベルリン・フィル盤と同じ路線でブレがない。音は、モノラルですが聴きやすく、決して聴き手に我慢を強いる類のものではありません。そして第8番。ステレオ録音。これも後年の解釈と同じで、すでにカラヤン先生のブルックナー像は確立されていたのですね。深淵、かつ連綿たる情緒のアダージョ、そして怒涛の第四楽章クライマックス、金管の強奏で「死の告知」が戻ってくるところなど後年のベルリンもウィーンも凌ぐ戦慄の大迫力。大団円の充実感は言わずもがな。この値段でこれだけの満足感。コストパフォーマンスが素晴らしいです。

John Cleese さん | 静岡県 | 不明

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