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Symphonies Nos.4, 5, 6, 7, 8, 9 : Heinz Rogner / Berlin Radio Symphony Orchestra (1978-1990 Stereo)(6CD)

Bruckner (1824-1896)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SSS0155
Number of Discs
:
6
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


レーグナーのブルックナー、交響曲第4番〜第9番ステレオ・ライヴ録音!

ハインツ・レーグナーの芸風はシューリヒト張りの快速な演奏をするかと思えば、一転して遅いテンポで隅々を執拗に抉るような演奏をも展開。音色も重厚な純ドイツ風かと思えば時に軽やかできらめくようなラテン的な響きも追及すると言った具合で正体不明、千変万化の巨匠でもありました。
 ブルックナーは愛奏するレパートリーですが、ここでも演奏するたびに別人のような表情を見せるため驚きが続きます。当セットでは、第4番と第6番はスリリングで目が離せない演奏。第5番は早いテンポは個性が強いものの全体にオーソドックスな演奏。第7番は柔らかくたおやかな演奏。第8番、第9番は過激な演奏と言った処でしょうか。
 御息女スザンヌ・レーグナー女史の協力を得て、レーグナーと生前に親しく仕事を共にしたディルク・ステーヴ氏のライナーを得ております。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。(輸入元情報)

【伝統と洞察〜日本語解説より】
「ここに収録されたコンサートのレコーディングはハインツ・レーグナーとベルリン放送交響楽団との極めて実り多き共同作業を想起させる。何度かの客演を経て、レーグナーは1973年から1993年までこのオーケストラの首席指揮者を務めた。これらの録音は彼のブルックナー解釈の真の、また明解なスタイルの証左となっている。彼は故郷で自らの芸術的な経験を育み歩んだ音楽家であるが、その概要がここに示されている。

 ハインツ・レーグナーは1929年1月16日ライプツィヒに生まれ、2001年12月10日ライプツィヒで没した。若い世代のための音楽学校で学んでいるとき、最初のピアノコンペティションで優勝した。非常に才能に恵まれた青年だった。ユースコーラスを任されるとオルガンも学び始めた。その時期からオルガンの即興演奏に情熱的に取り組んだが、それによりブルックナーに親近感を抱くようになった。レーグナーはライプツィヒの聖トーマス教会の聖歌隊指揮者であったギュンター・ラミンの知己を得た。またマックス・レーガーを支持して有名だったカール・シュトラウベやオルガン奏者のHannes Kastner−彼もレーガーに近しかったが−と親交を深めた。彼らによってレーグナーは生涯に亘るブルックナーとレーガーへの情熱の基盤を築いた。

 このような彼の略歴の様々な要素が、フーゴー・シュトイラー(アンネローゼ・シュミットやゲルハルト・オピッツが師事した名指導者)に教えを受けたにも拘らず、レーグナーがピアニストになることを選択しなかった理由の説明になるかもしれない。ライプツィヒに留まったレーグナーはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者、フランツ・コンヴィチュニーと知り合った。コンヴィチュニーはブルックナーの交響曲では無削除のオリジナルスコアを演奏するのが常だった。やがてレーグナーは彼と親しい間柄となった。ワイマールの国立歌劇場において、またライプツィヒで講師としてしばらく働いた後、1958年から1962年までレーグナーはライプツィヒ放送交響楽団の指揮者となった。しかしコンヴィチュニーは友人のそこでの活動、軽い娯楽のような音楽を演奏することを高く評価する気にならず、自らが首席であったゲヴァントハウスで客演させ、その後1962年にベルリン国立歌劇場にレーグナーを推薦した。1973年レーグナーはベルリン放送交響楽団に首席指揮者として迎えられた。

 この時点でレーグナーは彼自身の道を究める機会を得たといえよう。放送楽団という枠組みの中で、新たな音創りを模索し発展させていった。サウンドはもはや厳格で抑制されドライで分析を主とするかのようなアプローチではなく、赫々たる伝統を有する高名なオーケストラのごとくより官能的なものとなった。ベルリンのネレパ通りの第1ホールはその優れた音響で有名だ。この会場でレーグナーは、お気に入りのブルックナーやレーガーの音楽とまさしく合致する、朗々とした柔らかで肉感的な音、自らの理想とする音を追求することができた。ハインツ・レーグナーは常に自然のままに演奏した。よって一つとして同じ演奏がない。彼はコンサートホールの音響に極めて敏感で、その紡ぐ音も会場によって必要に応じて調節していた。

 このセットの中のブルックナーの交響曲第4番と第9番は東ベルリンのメトロポール劇場で録音されたものだが、1984年までコンサート会場として使われていた。アコースティックはとてもドライで多くの金管楽器を擁する作品には不向きだった。レーグナーはこのことをよく承知していて、極めて速いテンポを選択している。その結果ブラスセクションはフルパワーで演奏することを余儀なくさせられた。第9番などレーグナーの録音の中でも最も早い演奏の一つといえる。レーグナーは、特に旧東ドイツのレーベル、エテルナのためにレコーディングする場合には、ゲヴァントハウスのサウンドを模倣しようと試みていた。しかしテンポとダイナミックスについてはわが道をいった。レーグナーの教え子であるマックス・ポンマーは「ライプツィヒではそんなやり方はしなかった」と以前語っていた。レーグナーの解釈は彼の即興演奏に対する情熱をよく表していて、硬直したところなどどこにも見られない。ブルックナーの交響曲のアーキテクチャーを最も重要な要素として捉えていたわけではないが、もちろん観察は欠かさない。

 レーグナーはブルックナーの音楽を崇高で宗教的な儀式として褒めたたえることはしなかった。彼の解釈は非感傷的であり、ときには世俗的、現世のものでさえあった。しかしこの述べ方は正確ではない。特にレーグナーはラジオコーラスの指揮者でもあったので、その視点を吟味してブルックナーの作曲した聖なる音楽を指揮したのだ。」〜Dirk Stove(輸入元情報)

【収録情報】
ブルックナー:
・交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』

 録音:1983年11月7日、メトロポールシアター
 演奏タイミング:[16:16][15:20][11:18][19:03]

・交響曲第5番変ロ長調 WAB105
 録音:1990年6月8日、ベルリン、シャウシュピールハウス
 演奏タイミング:[20:40][15:20][14:03][21:57]

・交響曲第6番イ長調 WAB106
 録音:1978年5月27日、ベルリン民主宮殿
 演奏タイミング:[14:20][16:10][8:01][15:08]

・交響曲第7番ホ長調 WAB107
 録音:1979年10月13日、ラトビア、リガ・フィルハーモニー
 演奏タイミング:[18:53][18:38][9:18][11:19]

・交響曲第8番ハ短調 WAB108
 録音:1985年5月3日、ベルリン、シャウシュピールハウス
 演奏タイミング:[12:40][13:30][26:37][23:03]

・交響曲第9番ニ短調 WAB109
 録音:1983年2月7日、メトロポールシアター
 演奏タイミング:[20:58][9:51][20:31]

 ベルリン放送交響楽団(旧東独)
 ハインツ・レークナー(指揮)

 録音方式:ステレオ(ライヴ)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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重厚な演奏ではないが、エテルナの録音を聴...

投稿日:2014/12/23 (火)

重厚な演奏ではないが、エテルナの録音を聴いて嫌いではない方にはこの演奏も併せて持っていても良いのでは?例えばチエリビダッケの演奏などとは全く異質だが、このようなブルックナー演奏もそれなりに楽しめる。

トロ さん | 不明 | 不明

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