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Symphonies Nos.2, 3 : Bruno Walter / Columbia Symphony Orchestra (1960)Transfers & Production: Naoya Hirabayashi

Brahms (1833-1897)

User Review :5.0
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
GS2151
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ワルター&コロンビア響のブラームス第3番、第2番登場!
2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ


【このCDの復刻者より】
「制作上の都合で発売が遅れておりましたワルター/コロンビア交響楽団によるブラームスの交響曲第3番+第2番がようやく完成しました。もちろん、復刻に使用したのは2トラック、38センチのオープンリール・テープです。先に発売した交響曲第1番+悲劇的序曲+大学祝典序曲(GS2149)、交響曲第4番+ハイドン変奏曲(GS2150)と併せると、ステレオによるワルターのブラームスの交響曲、管弦楽曲はすべて揃うことになります。音質に関しては従来通りと申し上げれば、十分でしょう。(平林直哉)

【収録情報】
ブラームス:
● 交響曲第3番ヘ長調 op.90
● 交響曲第2番ニ長調 op.73

 コロンビア交響楽団
 ブルーノ・ワルター(指揮)

 録音時期:1960年1月11,14日(第3番)、27,30日(第2番)
 録音場所:ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

Customer Reviews

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Comprehensive Evaluation

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この私のレビューは、 最新(2016年09月06...

投稿日:2016/09/14 (水)

この私のレビューは、 最新(2016年09月06日発売、2トラック38センチオープンリール復刻、カタログNo:GS2151)の復刻版CDの「ブラームス交響曲第3番」についてである。他の方のレビューは、数年前の4トラック19センチオープンリールの復刻版CDのレビューであって、2トラック38センチの最新版のことを書いていない。まずそれをお断りしておきたい。  さて、私は今までに、SONY純正の「マックルーア版」、「音質改善版」、そして平林氏の4トラック19センチ版と聞いて来ていたが、音が痩せ過ぎ・情報量が無さ過ぎ、ダイナミックレンジが狭過ぎの純正CDは話にならないとして(オーケストラがあまりにも少人数過ぎ+下手くそすぎに聞こえてしまっている)、その中で一番音質・情報量がマシだった平林氏の4トラック19センチ版にですら、ダイナミックレンジの幅や金管楽器のヌケ等に不満を感じていた。いつか2トラック38センチものが出て来るだろう、そう期待して待つこと数年。ついに平林氏がやってくれた。非売品の、個人が所有していたらしき2トラック38センチオープンリールから、ブラームスの第3番を復刻してくれたのだ。早速発売日に入手し、試聴してみたが、4トラック19センチ版を足蹴にする素晴らしさである。断然最新の復刻版の方が良い。音質的な特徴、印象は、2016年03月10日に発売された、カタログNo:GS2145「ブルックナー交響曲第4番ロマンティック」とほぼ同じである。純正CDに比べると、若干残響が少ない。音への余計なデジタル加工や、残響の付与などしていないから、楽器の音の分離が良く、細部まで大変鮮明だ。しかも大変生々しい音に聞こえる。ダイナミックレンジも大幅に広がって、トゥッティ時の迫力が素晴らしい。全ての楽章にわたって言えることは、弦楽器群が生々しい音で峻厳に弾いていること、金管楽器群が純正CDのようにヘタッピに聞こえる箇所が無く、非常に力強く吹き抜けていることだ。コロンビア響が、実はこんなに力強く鳴っていたのか、と驚く。しかし、それでも第一楽章の出来映えには幾らかの不満を感じなくは無い。音の分解能力が高まりダイナミックレンジも広がったので、要所要所で迫力はあるのだが、オーケストラが少人数であることがどうしてもバレてしまう。弦楽器群がもう少し人数がいてくれたら、と思わずにはいられない。だが、緩徐楽章である第二・第三楽章はオーケストラの人数の少なさは特にデメリットとして表れていない。第二楽章も、純正CDなどと比べると印象がだいぶ違う。弦楽器が峻厳に、力強く弾いているのがよくわかるのだ。そして、何より驚きなのが終楽章だ。ワルターものの純正CDには、終楽章の録音レベルが何故か一段低く感じられ、トゥッティに迫力が無く、音のヌケも悪く感じられ、結果的に緊張感が足らなく感じられることが幾つもあった。ところが、この平林氏の最新の復刻版CDは、終楽章こそが最も大迫力なのだ。終楽章冒頭の、前奏が終わった後の金管楽器のフォルテには、威圧感がタップリ。その後に続くテーマの、ワルターならではの早いテンポでの疾走は素晴らしい迫力と緊張感だ。ここは、各種楽器が鮮明な分解度で実に細かいところまで聞き分けられるにもかかわらず、オケの人数不足感を全く感じさせない。何かに溶け込んで消え行くような印象の終結部分も、各楽器が精妙なバランスで鳴っていることが非常にハッキリと聞き分けられる。だから印象がまるっきり違う。本当にこの最新復刻版CDは素晴らしい。純正CDで、ここまで聞こえたことは無い。故・カラヤンは、晩年に至っても尚、この終結部分をどういう風に演奏したら良いのかがよく分からず、迷っていたと言われている。実際、カラヤンの晩年のCDを聴いてみても、終楽章には感動を覚えない。が、ワルター氏はやはり別格であった。フルトヴェングラーもここは見事だと思うが、録音がステレオではない。ステレオ録音として残された往年の名匠の演奏の中では、やはりワルター/コロンビアの第3番が永遠の名作だと思う。純正CDが、昔から何故あのような酷い音質なのか全く理解できないが、ようやくスタジオで録音したばかりの音質、つまり、ワルター氏がプレイバックを聴いて最終的にOKを出した録音の質に、限りなく近づいたCDが発売された。正直な話、今まで生きていて良かった、と思う。ワルター氏が満足し残した、本当のブラームスの姿が今になってようやく日の目を見たのだから。秘蔵テープの入手価格はかなり高価だっただろうと思う。このような、ブラームスの第3番を愛する世界中の人たちにとって、まさに宝と言えるCDを、非常に安く提供してくれた平林氏に、この場をお借りして心から御礼を申し上げたい。

NKK さん | 東京都 | 不明

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本盤はワルターのステレオ再録用に仕立てら...

投稿日:2012/07/07 (土)

本盤はワルターのステレオ再録用に仕立てられた楽団・・・コロンビアSOを振ってワルター最晩年84歳の時、1960年に収録したブラームス交響曲第2番(演奏タイム@15’14A10’41B5’36C9’40)と交響曲第3番(同@10’04A8’41B6’16C8’17)の平林氏による復刻カップリング盤であります。両曲共第1楽章等反復がなされていない分だけタイム上はコンパクトなのでしょう。それとオーケストラがハリウッド映画音楽的なサウンドでやや不自然な各パートの分離も気にならない向きも無いわけではありませんが・・・。先ず第2番から見てみましょう。その第1楽章は情感を込めて展開されています。最終楽章もオーケストラの厚みこそ満点とは行かず少し背伸びしてはいてもこの楽章の持つ生命力は充分迫力がありました。全体としてこの第二交響曲がブラームスの「田園」交響曲とも位置づけられているのに結構相応しい抒情性を上手く打ち出して明るめの音色でブラームスの自然賛歌を歌う如く展開して行く腕前は老いたりとは言え流石ワルター!ワルターの指揮する第二交響曲は他にも幾つか盤がありますが私などはLP時代身近な1953年NYPO盤(モノラル、タイム@14’46A10’10B5’18C8’18)で両建てしていましたがその他には1950年BPO(同@14’30A10’29B5’29C8’51)、1955年フランス国立O(同@14’32A9’45B4’47C8’30)等がある様です。次に第3番に入りましょう、その第1楽章は結構この第3番がブラームスの「英雄」交響曲とも位置づけられているのに相応しい激しさを見せてくれその辺りは続く第2楽章でもアイデンティティが貫かれております。オーケストラの音色がハリウッド・サウンドというか生々しい感じで捉えられており第3楽章などその明るい音色が本曲の陰影を薄くしているように聴こえる場合もありますがブラームスの内省的な色合いをワルターが逃すはずはなく最終楽章では緊迫した雰囲気の中で小波が寄せる様に安らぎ感の方に上手く導いて行く腕前は老いたりとは言え流石ワルター!ワルターの指揮する第3番にも他にも幾つか盤があり1936年VPOを振った物(タイム@8’44A7’22B5’29C7’49)がマニア間では話題になる様なのですが私などはLP時代身近な1953年NYPO盤(モノラル、タイム@9’13A8’17B5’52C7’41)で両建てしていました・・・年齢を重ねるのにつれてタイム上ゆっくりした傾向をこの第3番演奏には見せていますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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驚異の音質に感謝!ワルター晩年のブラームス全集は...

投稿日:2011/09/23 (金)

驚異の音質に感謝!ワルター晩年のブラームス全集は、巨匠の枯淡の境地を伝えるものとして何れも定評であるが、個人的には、SONYの妙チクリンなリマスタリングに耐え切れず、どうも好きになれなかった。しかし、演奏自体は世評通り素晴らしいものであるため、音質改善されたら必ず買い替えるつもりでいた。今まで、SBM盤は薄すぎ、DSD盤は高音がキツすぎという具合に、再発の度に裏切られっ放しだったが、盤鬼平林直哉氏渾身の復刻で、ようやく満足いくものに出会えた。一言でいえば、音が活きている。もっとも、復刻ソースであるオープンリールテープに起因するヒスノイズはあるものの、それを敢えて残したのが奏功し、高音域の伸びやかな抜けを獲得している。のみならず、厚みのある中音域や唸りをあげる低音域なども実に小気味よい。普通の録音では埋没してしまいがちなヴィオラの刻みまで、明瞭な分離感を伴って克明に鳴らされる辺り、とても半世紀以上前の録音とは信じがたい。しかも、個人的なコレクションによるオープンリールからの復刻が、本家のオリジナル・マスターからの復刻をアッサリ抜き去っているのだから、リマスタリングとは恐ろしい。こうなってくると、歴史的音源の復刻に言い訳のように書かれている「お聴き苦しい点」が、本当に「オリジナル・マスターに起因する」ものなのかと疑問を呈したくなる(はっきりいって、オリジナル・マスターからの復刻であるDSD盤の方がノイズが多い)。同時に、メジャーレーベルでよく見られるハイビット・ハイサンプリング化や新素材の開発などが、音質向上にどれだけ寄与して来たのかも疑わしくなる。更にいえば、現在のCDの数々が、そのフォーマット特性をどれだけ活かし切れているのか訝しい(編集痕だらけの最新デジタル録音より、優秀なアナログ録音を丁寧に復刻したほうが遥かに音質がよいからだ)。このCDは、これら不満をもつファンをも唸らせる、数少ない優秀な復刻盤である。平林氏には、感謝というほかない。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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