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Brahms Symphony No.2, weber Oberon overture : Mravinsky / Leningrad Philharmonic (1978 Vienna)

Brahms (1833-1897)

User Review :5.0
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ALT288
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル
1978年ウィーン・ライヴ衝撃の復刻第2弾
ムラヴィンスキー未亡人所蔵のステレオ音源使用!


ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルは1978年6月にオーストリア・ツアーを行ない、12、13両日にウィーン楽友協会大ホールでチャイコフスキー、ショスタコーヴィチ、ブラームス、シューベルトの交響曲などを演奏しました。これらはドイツ・オイロディスクからLP発売され、さらに日本のビクターからもLP、ついで1985年にCD発売されましたが、いずれも不鮮明な音質なゆえ、ファンにいささか不満を残したものでした。
 それを今回、ムラヴィンスキー未亡人所蔵の音源から新マスタリングを施し、本来の驚くべき姿で出現しました。
 当時のレニングラード・フィルは、ムラヴィンスキーの徹底的な訓練により、超人的とも言える演奏技術を修得していました。それと同時に、オーストリア放送のエンジニアの想像を超えるダイナミックレンジの広さを備えていたため、何らかの操作を加えられ、レコードの枠に入りきれないエネルギーが惜しくもカットされていたようです。
 ALTUSでは、新音源を駆使してダイナミックレンジも元の状態で再現、さらに旧盤で会場ノイズを抑えるために不鮮明となった音質も原音に戻した結果、信じ難いほどの名演が姿を現しました。ご期待下さい。

今回リマスターされた音を聴くと、細部はよりいっそう明瞭に捉えられるし、広がりや奥行きも増していることに気づく。〜平林直哉

チャイコフスキーの交響曲第5番に続く超弩級の衝撃。ムラヴィンスキーによるブラームスの交響曲録音はさほど多く残されてなく、第2 番は1978年4月29日のレニングラード・ライヴと、この1978年6月13日のウィーン・ライヴしか入手できませんでした。しかし、後者は発売当時の音質に落胆したファンにとり、俎上に乗せる対象とされてこず、事実上レニングラード・ライヴが唯一の存在のようになっていました。ゆえに、音質が改善され真の姿が浮かび上がったウィーン・ライヴの登場により、ムラヴィンスキーの『ブラ2』の凄さを初めて実感できるようになったと申せましょう。
 まず驚かさせられるのは、驚異的なダイナミックレンジの広さ。フィナーレ冒頭の弱音とコーダにおける想像を絶する巨大さとの対比、それも先へ行くに従いどんどん熱を帯びて調子があがっていく様を当時の観客と共有できます。さらに第2楽章の中間部から終りまでの恐ろしいまでの充実度、ムラヴィンスキーの神業に震えがくる思いがします。
 興味深いのが、まぎれもないブラームスの音楽でありながら、チャイコフスキーを思わす部分が多々あること。第1 楽章終結部のはずむようなリズム感、また第3楽章中間部の木管の軽やかなアンサンブルなど、バレエ指揮で鍛えたムラヴィンスキーならではの独特な解釈にうならされます。また、全体に音色が透明で、ことに弦楽の冷たい響きはロシア音楽のように聴こえます。まさに「ロシアの大指揮者の目を通したブラームス」として目から鱗が落ちる思いがします。とにかく誰にも真似のできないムラヴィンスキーのブラ2、超オススメです。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
・ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73

 レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 
 エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)

 録音時期:1978年6月13日(ウィーン芸術週間)
 録音場所:ウィーン楽友協会大ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 使用音源:アレクサンドラ・ヴァヴィーリナ=ムラヴィンスカヤ・アーカイヴ

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投稿日:2021/07/30 (金)

指揮者もオーケストラも、彼らにとって異国の地で燃えに燃え、一回限りのライヴの熱気がスピーカーを通して伝わってきます。強さがまず際立つ演奏で、振幅の広い、繊細で冷徹なイメージだった大指揮者ムラヴィンスキーの別の一面を見る思いがします。第一楽章の、何の揺るぎもないリズムの刻みとティンパニの打ち込み、押し寄せる波がいつまでも続く中間楽章、フィナーレのこれでもかと畳みかけて来る最高のクライマックス、どの部分をとってもブラームスの2番では一番の名演です。日本でのライヴ録音もCD化されていますが、こちらの方が音質も演奏も優れているように感じられます。「オベロン」序曲は、フルトヴェングラーの名演もありますが、フルトヴェングラーの熱気に一番近いものがあります。

classic さん | 茨城県 | 不明

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投稿日:2021/06/25 (金)

ムラヴィンスキーの2番は、楽友協会大ホールのLP(御大がオケの右後方に向け左手でキューを出しているジャケット)がまず市場に出て、その後、レニングラードの大ホールの本拠地版がCDでリリースされていた。いずれも、即時入手。確かに後者は、収音マイクの分解度・距離感はより奏者に近い。また、巡航速度は楽友協会よりも遅く、細部の描出には適している。しかし、ホール残響も合わせた演奏の総合的効果として、楽友協会ライヴはレニングラード版をはるかに凌駕する。ウイーンでBrahms、Schubertを披露するからには、この奏者たちの絶頂期といってよいのだろう。緩徐楽章の琴線の緊張感、終楽章の疲れを知らぬ硬質の推進力とコーダの突進は、まさに、戦闘態勢のムラヴィン=LPOそのものである。ロジェベンとのPROMSでのプロコフィエフ5番、ロンドン録音のチャイコフスキー後期群、ウイーン芸術週間でのオイストラフとのショスタコ協奏曲、そしてこの録音と、このオケの対外試合での異常な程の集中力と表現力にはただただ脱帽するのみである。コーダ終末でのティンパニ連打は、他のあらゆる演奏を喝破する。

森林浴 さん | 京都府 | 不明

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投稿日:2015/09/22 (火)

1997年にビクターから出たCDを持っているが、今回のSACD化によって鮮度が高まり、ビクター盤よりも解像度が高い生々しい音で聞けるようになったのはありがたい。細部の明晰さよりも全体の溶け合いを重視した傾向がある録音だが、ビクター盤がホールの後方席で聞いているようなまろやかな音質だとすると、SACDはより舞台に近い席に移動して聞いたような印象といえようか。ベールを1枚取ったような鮮明さを感じる。

ROYCE さん | 神奈川県 | 不明

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