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Rosenkranz-Sonaten : Andrew Manze(Vn)Richard Egarr(Org, Cemb)Alison McGillivray(Vc)(2CD)

Biber (1644-1704)

User Review :4.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMG507321
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ビーバー:ロザリオのソナタ
アンドルー・マンゼ、リチャード・エガー


受胎告知からキリストの受難と復活、聖母マリアへの戴冠までに沿った表題を持つ15のソナタに「守護天使」を表す『パッサカリア』を付した大作の名手マンゼによる録音。演奏形態は基本的にエガーの鍵盤とのデュオとなっていますが、第12番『昇天』でのみチェロを加え、音楽の幅を広げています。切れ味鋭く、自由なインスピレーション溢れる表現、また変則調弦(スコルダトゥーラ)の特長を生かした開放弦の鳴らしっぷり、さらに『パッサカリア』の鬼気迫る高まりなどはマンゼならではですが、あわせて高い気品を感じさせる点がこの盤の大きな特徴。Disc2に収められたスコルダトゥーラの解説では、「もし通常の調弦で弾いたら・・・」などという例も聴かせてくれます 。

【レコード・アカデミー賞受賞】
2005年度レコード・アカデミー賞音楽史部門受賞。「バロック・ヴァイオリンのスーパー・スター」(故・服部幸三氏/選定委員長)、マンゼによる待望の全曲盤の登場ということで、見事受賞となった名盤の復活。服部幸三氏は「深い感動を覚えた。17世紀のヴァイオリン音楽の至難の名曲だけに、今までにも数多くのCDがあるが、これが最高の演奏だ。ありあまる技術力を駆使しながらも、美しく昇華された祈りの時が流れる」と絶賛しました。

【オーストリア・バロックの作曲家ビーバー】
1994年、生誕350周年を機に注目を集め始め、没後300周年の2004年に人気に火がついたハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー[1644-1704]は、ヴァイオリンの名手として名を成し、やがて、ザルツブルク大司教のもとで、宮廷楽長の地位にまで登りつめたオーストリア・バロックを代表する作曲家。
 宮廷作曲家として教会音楽を書くときのビーバーは、荘厳な美に彩られた作風が特徴的でしたが、器楽作曲家としてのビーバーの作風は、ときに大胆で過激なまでの手法を駆使することもあったという革新的な存在でもありました。

【代表作、ロザリオ・ソナタ】
後者の代表作としては、当時のヴァイオリン演奏技法を集大成したと言われる『ロザリオ・ソナタ』がなんといっても有名。
 『ロザリオ・ソナタ』は『ミステリー・ソナタ』とも呼ばれ、聖母マリアとイエス・キリストの生涯を、受胎告知からキリストの受難・復活、聖母マリアの戴冠までのストーリーに沿った標題を持つ15の場面に分け、15のソナタと「守護天使」を表す無伴奏のパッサカリアから構成された作品です。
 このソナタは、実際、神秘と謎に満ちています。もっとも特徴的なのがその調弦で、通常の調弦がおこなわれるのは第1曲「受胎告知」と「パッサカリア」のみで、ほかのすべての曲は、異なる調弦のヴァイオリンを用いて演奏されるという「スコルダトゥーラ(変則調弦)」の技法が採用されており、第11番『復活』に至っては、2弦と3弦をクロスさせて張り替えるという独特の手法でユニークな響きを獲得しています。(HMV)

【収録情報】
● ビーバー:ロザリオのソナタ

 第1番ニ短調『受胎告知』
 第2番イ長調『訪問』
 第3番ロ短調『降誕』
 第4番ニ短調『拝謁』
 第5番イ長調『神殿のイエス』
 第6番ハ短調『オリーヴの山で苦しみ』
 第7番ヘ長調『鞭打ち』
 第8番変ロ長調『いばらの冠をのせられ』
 第9番イ短調『十字架を背負う』
 第10番ト短調『磔刑』
 第11番ト長調『復活』
 第12番ハ長調『昇天』
 第13番ニ短調『聖霊降臨』
 第14番ニ長調『聖母被昇天』
 第15番ハ長調『聖母の戴冠』
 パッサカリア ト短調

 アンドルー・マンゼ(ヴァイオリン)
 リチャード・エガー(オルガン:第1-4,6,7,9,11,13-15番 チェンバロ)
 アリソン・マクギリヴレイ(チェロ:第12番)

 録音時期:2003年1月4-7日
 録音場所:ロンドン
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

● ボーナス・トラック「スコルダトゥーラについての解説」(英語)

Track List   

  • 01. I. Praeludium
  • 02. II. Aria - Variation
  • 03. III. Finale
  • 04. I. Sonata
  • 05. II. Allamanda
  • 06. III. Finale
  • 07. I. Sonata
  • 08. II. Courente - Double
  • 09. III. Finale
  • 10. Rosary Sonata No. 4 in D minor, 'The Presentation of Jesus in the Temple'
  • 11. I. Praeludium
  • 12. II. Allamanda
  • 13. III. Guigue
  • 14. IV. Sarabanda - Double
  • 15. Rosary Sonata No. 6 in C minor, 'The Agony in the Garden'
  • 16. I. Allamanda - Variation
  • 17. II. Sarabanda - Variation
  • 18. I. Sonata
  • 19. II. Guigue - Double 1 & 2
  • 20. I. Sonata
  • 21. II. Courente - Double
  • 22. III. Finale
  • 23. I. Praeludium
  • 24. II. Aria
  • 25. III. Variation
  • 26. I. Sonata
  • 27. II. Surexit Christus Hodie
  • 28. III. Adagio
  • 29. I. Intrada - Andrew Manze
  • 30. II. Aria Tubicinum - Andrew Manze
  • 31. III. Allamanda - Andrew Manze
  • 32. IV. Courente - Double - Andrew Manze
  • 33. I. Sonata
  • 34. II. Gavotta
  • 35. III. Guigue
  • 36. IV. Sarabanda
  • 37. I. (Sonata)
  • 38. II. Aria
  • 39. I. Sonata
  • 40. II. Aria. (Variation)
  • 41. III. Canzona
  • 42. IV. Sarabanda. (Double)
  • 43. Passagalia for Unaccompanied Violin - Andrew Manze
  • 44. Scordatura Briefly Explained - Various Performers

Customer Reviews

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久しく低調であった(と私は思う)マンゼが、...

投稿日:2005/12/19 (月)

久しく低調であった(と私は思う)マンゼが、ついにリリースしたロザリオ・ソナタ。彼のここ最近のリリースの中ではピカイチの出来である。だが、この曲にはいくつもの名盤がある。このアルバムがそれらを超えてのベストであるとは言えない。

二条 さん | 鳥戸野 | 不明

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輸入盤を買ったので、HMVレヴューはあり...

投稿日:2005/06/11 (土)

輸入盤を買ったので、HMVレヴューはありがたかった。クラシック門外漢の私にフルオーケストラはまだまだ馴染めませんが、古楽はイイですね。50数年間積もり積もった世俗の垢を洗い流してくれるようで、清々しい気持ちになれます。

エコ次郎 さん | 東京都羽村市 | 不明

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