SACD

Violin Concertos Nos.1, 2 : I.Faust(Vn)Harding / Swedish Radio Symphony Orchestra (Single Layer)

Bartok (1881-1945)

User Review :5.0
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMSA0026
Number of Discs
:
1
Format
:
SACD
Other
:
Limited

Product Description


Isabelle Faust - GREAT CONCERTOS Vol.4
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番


人気・実力とも急上昇中のヴァイオリニスト、イザベル・ファウストと気鋭指揮者のダニエル・ハーディングによるバルトークのヴァイオリン協奏曲集。バルトークは、ファウストがデビュー盤で取り上げた作曲家。彼女の魅力が炸裂する作曲家の一人です。
 第1番は、バルトークが26歳の頃に書かれたもの。当時熱い思いを寄せた女性ヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルに献呈されましたが、一度も演奏されないままに、彼女もバルトークの死後10年ほどでこの世を去ってしまい、ふたりの死後しばらくしてからこの作品の存在が知られることとなった遺作です。ファウストはこの録音にあたり、草稿など様々な資料にあたり、バルトーク自身による書きこみなどを発見。バルトークの思いを可能な限り汲んだ力演を聴かせています。冒頭の長七の和音を静かに上行する4つの音からなる音型は、シュテフィ・ゲイエルをあらわすモティーフ。ファウストが奏でる内省的な音色から、一気に世界に引き込まれます。
 第2番はバルトークの中期、最も創作的に充実していた時期に書かれたもの。ハンガリー民謡的な旋律、抒情的な旋律、五音音階から十二音技法、さらには四分音まであらわれる、多種多様の素材が見事に融合・構築され、高度の集中を要求するこの作品には、バルトークのすべてが詰まっているといっても過言ではないでしょう。
 なお、ライナーノートはファウスト自身の筆によるもので、作品の背景やファウストが発見した事実などが述べられており、実に興味深い内容となっています(日本語訳掲載)。(キングインターナショナル)

【収録情報】
バルトーク:
● ヴァイオリン協奏曲第1番 Sz.36(遺作)
● ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112


 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス 1704年製「スリーピング・ビューティ」)
 スウェーデン放送交響楽団
 ダニエル・ハーディング(指揮)

 録音時期:2012年4月
 録音場所:ストックホルム、ベルワルドホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 SACD Single Layer
 DSDリマスタリング監修:角田郁雄

 国内プレス
 日本語帯・解説付
 SACD対応プレイヤーで再生できます。

【イザベル・ファウストSACDシリーズ】
(GREAT CONCERTOS 第2弾発売) 限定盤 国内企画盤


並外れたテクニックと洗練された音楽性で非常に高い評価を獲得し、その活躍ぶりが目覚ましいヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト。2013年秋に発売されたSACDシングルレイヤー盤「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲」と「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集」は、彼女の卓越した技術と音楽性はもちろん、ハルモニア・ムンディ・フランスの録音の質の高さ、及び角田郁雄氏が行ったSACD化に際しての技術監修も話題となり、音楽愛好者のみならずオーディオ愛好者の間でも高い評判を得ました。
 今回は、そうしたファンからも要望の高かった協奏曲録音をSACDシングルレイヤー盤として発売することになりました。7月にリリースされた第1弾発売の3タイトルも好評をいただいており、この度やっと後半第2弾発売をご案内いたします。
 「GREAT CONCERTOSシリーズ」もベルリンのテルデックス・スタジオから提供されたマスター音源を角田郁雄氏技術監修のもと、キング関口台スタジオでDSDマスタリングを行いました。(キングインターナショナル)

● 主な使用機材
 D/A コンバーター:dCS954
 A/D コンバーター:dCS904
 DAW:SADiE DSD8
 クロック・ジェネレーター:Antelope Audio Trinity
 高精度10MHz クロック:スフォルツァート、PMC-01BVA
 インターコネクトケーブル:NORDOST Valhalla 2

Track List   

  • 01. ヴァイオリン協奏曲 第1番 Sz.36(遺作)
  • 02. ヴァイオリン協奏曲 第2番 Sz.112

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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先日の東響とのベートーヴェンは素晴らしか...

投稿日:2016/11/28 (月)

先日の東響とのベートーヴェンは素晴らしかった。デヴィートやヌヴーのような伝説的な女流に匹敵すると思った。このバルトークも意欲的かつ魅惑的な演奏だ。実に洗練されてしなやかであり、かつ尖鋭。この特徴はとりわけ一番の曲想にぴったりだ。二番ももちろん名演で、とくに二楽章の変奏曲は目覚ましい出来だ。chicというのか?ただ、初演者セーケイのような骨太な熱っぽいマジャールっぽさを求めると、時代も場所も違う(セーケイの初演はナチの侵攻の前年のアムステルダムですから)という感は否めない。これはもちろん違うというだけのことで批判ではないのですが。ハーディングの指揮も雄弁。怒れる若者も巨匠風になってきた。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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ときおりバルトークが無性に聴きたくなる。...

投稿日:2015/07/26 (日)

ときおりバルトークが無性に聴きたくなる。容赦ないリズム・無機質な音列・それでいて不意に情緒的なフレーズ・「戸外にて」に表れているようなどこか違う世界から響いてくるような音の波、そうしたすべてがこの2曲のヴァイオリン協奏曲には含まれている。ヴァイオリニストの腕の見せ所でもあるけれど、ぬるい管弦楽伴奏はないほうがましだ。ここでのファウストとハーディングのコンビ、吉とでたか。

fuka さん | 東京都 | 不明

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こんなチャーミングなバルトークは聴いたこ...

投稿日:2013/09/02 (月)

こんなチャーミングなバルトークは聴いたことがない。消え入りそうな開始から実に可憐な展開に鳥肌が立ちそう。ファウストは絶好調なようで、ハーディングも絶妙な伴奏でサポート。現代的なバルトークに仕上がっています。「現代曲は全てバルトークにつながっている」というブーレーズの言葉にも頷けます。とても感動的なVn協奏曲です。

yukiyasu さん | 三重県 | 不明

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