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サーカスナイト

Banana Yoshimoto

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344027114
ISBN 10 : 4344027116
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2015
Japan

Content Description

さやかの親指は動かない。手錠から抜く時に、骨が砕けたのだ。

事件の後、さやかは娘のみちると幸せに暮らしていた。

昔の恋人と再会し、忘れ得ぬ人々へのつのる想いを重ねながら、

愛と祈りの絆は、やがて鐘の音のように地上に広がり渡る。

さやかと小学生の娘みちる。
亡き夫・悟の想いを胸に、穏やかな毎日を送っていた。
だがある日、家に一通の手紙が届く。
差出人の名前は、 さやかが封印した記憶を呼び覚ますものだっ たーー。
家族の新しい幸せな絆を発見する物語。


[著者紹介]
1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞〈Under35〉、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞。近著に『スウィート・ヒアアフター』『さきちゃんたちの夜』『小さないじわるを消すだけで』『鳥たち』など。

【著者紹介】
よしもとばなな : 1964年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、1993年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞“Under35”、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おしゃべりメガネ

    ばななさん作品の中でも珍しくボリュームがある作品でしたが、とにかくステキな言葉、美しい文章がこれ以上ないくらい、たくさん綴られている素晴らしい内容でした。相変わらずまるで絵本を読んでいるかのような、まったくスキのない情景描写はただひたすら溜息がでるほど、うっとりしてしまいます。話自体は決して100%明るい話ではなく、「生」と「死」を背景にすすんでおり、主人公「さやか」も過去のとある出来事から、ココロに傷を負っています。しかし、周りの人々がとにかく温かい人々で、ココロに最大級の平和をもたらせてくれます。

  • 風眠

    若かった頃、私は「吉本ばなな」の虜だった。「よしもとばなな」になってから、ちょっと自分が求めているものと違うなと感じることが多くなった。でもこの『サーカスナイト』は、「吉本ばなな」の雰囲気を残しながらも、「よしもとばなな」としての主張もある。日々の生活のかけがえなさ、人と人のつながり、圧倒的な自然が育む命という営み。難しい言葉を使わず、けれど何か引っ掛かりを残すような印象的な言い回しで、心の中にぽわんと光を灯してくれるような文章からは、素敵で優しい力強さを分けてもらえる。サーカスを観た夜の帰り道みたいに。

  • starbro

    人気女性作家二人(よしもとばなな&小川糸)がほぼ同時期にほぼ同じ題名の作品(サーカスナイト&サーカスの夜に)を発表していることに興味を持ちました。まずは第一弾で本作品です。変則的な家族の愛が新聞小説とは思えないほど、ほんわかと描かれています。バリの風俗やスピリチュアルな内容もスパイスとして効いていて素敵な作品に仕上がっています。冒頭の詩にサーカスナイトという言葉が登場しますが、必ずしも作品の内容とリンクしない気がします。次は小川糸の「サーカスの夜に」に期待です。

  • みんと

    さやかやみちる、悟とお義母さん、一郎と一郎の亡くなったお母さん。 優しさと温かさが溢れ心地よく、読む側の心さえも少しだけ浄化してくれるような気持ちのいい空気が流れている。 さやかが不思議な力を発揮する時、人の心の中までも垣間見ることができた気がして切ない気持ちになる。 既に亡くなられていて、生前のことしか書かれていなくても、活き活きと描写された悟や一郎のお母さんが大好きになった。

  • chimako

    ばななさんの文章は淡いカラーミックスのレース糸のようにするするとほどけて、するすると体の中に入る。すると、何でもない一言にするすると涙がこぼれる。一通の思いがけない手紙が物語の幕を開けた。どうしてそうなったの?って聞きたいことも有るけれど、きっとどこかでわかるから焦らずに読み進める。ここに登場する人たちの清潔な生き方に気持ちがとてもおだやかになる。死んでしまった人たちが手を取り合って生きている人たちを守りながら眺めている気配。本当に大切だと思うことの輝き。良き人たちの物語。みちるちゃん、最高!

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