SACD

"Matthaus-Passion : Klemperer / Philharmonia, F-Dieskau, Schwarzkopf, etc (3SACD)(Hybrid)"

Bach (1685-1750)

User Review :5.0

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
WPCS13138
Number of Discs
:
3
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description


クレンペラー/バッハ:マタイ受難曲(3SACD)
このSACDのため2015年にオリジナル・アナログマスターよりリマスター!
アナログ録音の歴史的名盤がSACDハイブリッド化!


マタイ受難曲の最重量級名演として知られるクレンペラーの演奏は、LP・CDを通じて何度も再発売されてきましたが、LP時代にはLP特有の歪感やセパレーションの問題があり、CDではテープ劣化を補正する際のイコライジングの問題などもあって、ステレオ初期の録音とはいえ、音質面では必ずしも十分に満足できる水準にはありませんでした。有名な第1曲の少年合唱などどのような音質・定位になるか気になるところです。
 今回登場するSACDに使われた音源は、この日本盤アルバムのために新たに2015年にアビイロード・スタジオで作業して作成されたものです。オリジナル・アナログマスターを使用して96KHz/24bitでリマスター、そのリマスター音源からSACDハイブリッド盤の製造マスターのオーサリングまでのプロセスをアビイロード・スタジオでおこなって万全を期しています(ちなみに4月にCDで発売されるオリジナルジャケット・シリーズの輸入盤は以前のリマスター音源によるものです)。

【クレンペラーのマタイ】
演奏時間トータル223分。異様なまでの重さと巨大なスケールで圧倒する『マタイ受難曲』。そこではさまざまなパートが強い存在感を示しており、直情的な表現は無いにも関わらず、キリストの受難の物語を巡る慟哭・憧憬・達観といった複雑で多様な要素のそれぞれが聴き手の胸に深く迫ってきます。
 第1部第1曲や第1部終曲では緊張の持続に驚かされますが、同じ遅いテンポでもエンディング近くのバスの名アリア「Mache dich, mein Herze」では包容力に満ちたやさしさを感じさせるのが印象的。
 この『マタイ』は、メンゲルベルクやフルトヴェングラーなど往年の情緒的な演奏とはだいぶタイプが異なるとはいえ、近年常識となった軽快なピリオド様式とはさらに大きくスタイルが異なっており、どちらかというとマーラーやブルックナーなど後期ロマン派以降の音楽がお好きな方に受け入れられやすいものと思われます。この解釈方針を受容することさえできれば、感動の深さはまさに圧倒的です。フランスのChoc du Monde de la Musique受賞&レコード芸術推薦盤。歌詞対訳付。(HMV)

【収録情報】
バッハ:マタイ受難曲BWV.244(全曲)

 福音史家:ピーター・ピアーズ(テノール)
 アリア:エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 アリア:クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)
 アリア:ヘレン・ワッツ(アルト)
 アリア:ニコライ・ゲッダ(テノール)
 アリア:ヴァルター・ベリー(バス)
 イエス:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ユダ:ジョン・キャロル・ケース(バリトン)
 ペテロ:ヴァルター・ベリー(バス)
 大司祭:オタカール・クラウス(バリトン)
 ピラト:オタカール・クラウス(バリトン)
 侍女1:ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
 侍女1:ヘレン・ワッツ(アルト)
 司祭1:オタカール・クラウス(バリトン)
 司祭2:ジェレイント・エヴァンス(バリトン)
 目撃者1:ヘレン・ワッツ(アルト)
 目撃者2:ウィルフレッド・ブラウン(テノール)
 ハンプステッド教会少年合唱団
 マーティンデイル・シドウェル(合唱指揮)
 フィルハーモニア合唱団
 ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)

 オブリガート
  ガレス・モリス(フルート)
  アーサー・アクロイド(フルート)
  シドニー・サトクリフ(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
  ピーター・ニューベリー(オーボエ・ダ・カッチャ)
  ヒュー・ビーン(ヴァイオリン)
  ベラ・デカニー(ヴァイオリン)
  デズモンド・デュプレ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 通奏低音
  ジョージ・マルコム(チェンバロ)
  ヴィオラ・タナード(チェンバロ)
  レイモンド・クラーク(チェロ)
  ジェイムズ・W・マーレット(コントラバス)
  ラルフ・ダウンズ(オルガン)
 フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1960&61年
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール、他
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 プロデューサー:ウォルター・レッグ
 エンジニア:ダグラス・ラーター
 原盤:EMI
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

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Comprehensive Evaluation

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私の購入した盤は現在注文できないようです...

投稿日:2021/07/11 (日)

私の購入した盤は現在注文できないようですがいずれ再発されると思います。この演奏がカタログから消えること自体「罪」ですよ。メンゲルベルク、リヒターと並ぶ同曲の代表的名演。CDでもかなり音は良いと思います。日頃の行いを反省しつつ聴きましょう。

困ったお父さん さん | 三重県 | 不明

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まさに神の作り給うた音楽・・・我ら群れる...

投稿日:2018/03/22 (木)

まさに神の作り給うた音楽・・・我ら群れる子羊は草を食み・・ただ頭を垂れるのみである・・・音の大伽藍・・偉大な芸術・・もう言葉は要らない・・

silver さん | 岐阜県 | 不明

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録音5+解説1=総合4。予めお断りしておく...

投稿日:2015/06/01 (月)

録音5+解説1=総合4。予めお断りしておくが筆者はマタイの熱心な聴き手ではないし、クレンペラーによるこの歴史的な名盤の購入もこのたびのSACDが初めてとなる。過去のLPやCDとの音質比較もせずにレビューを投稿することには気が引けるが、パッケージングについて改善を望むべくキーボードを叩かせて頂いた。 かかる歴史的名演をSACD化されたと言って大枚をはたいて購入する人は、LP時代から本演奏に親しみ、CDもリマスターされるたびに買い足してきた熱心なファンに限られるはずである。そしてこのようなコアなファンにとって「欲しい情報」とは、月並みな曲目解説や提灯持ち評論文であるはずはなく、「マスタリングエンジニアは誰か」「どこにどう保管されていたどのマスターテープを使ったのか」「テープブランドはどこか」「テープの保存状態はどうだったか」「オリジナルは何トラックに収められていて、どういうバランスでトラックダウンしたのか」「オリジナルマスターテープの情報量はどれほどだったのか」「使用マイクや配置等の情報は残されていたのか、そこには何が書かれていたのか」「再生にはどのメーカーのどの機種のデッキを用いたのか」「アナログ信号はどのよういにデジタル化したのか?」「ノイズリダクションや修正はどこまで行なったのか」「何を基準に何を目指してどのようにイコライジングしたのか」「リミッター、コンプレッション、デジタルリヴァーブなどの処理は行なっていないか」「国内でさらにマスタリングしていないか、誰が何をやったのか」「CD層の音作りはどうしたのか」「プレスはどの工場で行なわれたのか」といった録音〜マスタリング〜ディスク製造に関する詳細であるはずだ。「どの部分のどの楽器が何と比較してどうだった」といった視聴比較も基本的に不要であろう。オリジナルのマスターテープに忠実にリマスターされたことを実証する情報さえあれば、購入の可否判断には十分足りるし、こんな比較は他人から言われなくても自分の耳で聴けばわかることである。 しかるに本ディスクにはこれらの詳細情報が一切記載されていないばかりか、「原稿執筆時点ではテストプレスのCDしか聴けていないが、以前より良くなっているのでSACDも期待できる・・・」といったトンデモ解説が平然と掲載されている。かつてのEMIジャパンもこのようなことには本当に無関心だったが、前回のSACDではアビーロードスタジオのエンジニアによるマスタリングレポートが掲載されていたし、シリーズ後半では使用したマスターテープの写真や、箱の裏面のメモ書き、さらにはマイク配置に関する手書きメモの写真が掲載されていたものもあった。ワーナーには、かかる購入者のニーズを適切に把握頂いた上で、それに応える良心的なサービスを心がけて頂きたいものである。 最後に3年前にSACD化された一連のアルバムとの比較において、今回のリマスター方針に変化は見られず、若干のテープヒスの除去と、古い録音にありがちな高域方向のピークをほぐした痕跡こそ感じられるものの、過度なノイズリダンクションやイコライジング、コンプレッション類の処理はなされていない良心的なリマスターだと評価できる。なお、録音会場としてキングスウェイホールとアビーロードスタジオの2箇所の記載があるが、曲ごとにサウンドの違いを指摘することはできなかった。当時の録音機材の技術的な限界かもしれないし、テープの経年劣化でミクロディテール情報が欠落してしまったのかもしれないが(或いは聴き手の体力と精神力が持続できなかっただけかもしれない)、マスタリングエンジニアからのコメントを聞きたいところだ。

meji さん | 神奈川県 | 不明

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