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新しい労働社会 雇用システムの再構築へ

浜口桂一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004311942
ISBN 10 : 4004311942
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「正規労働者」が要件の日本型雇用システム。その不合理はもはや覆うべくもない。正規、非正規の別を越え、合意形成の礎をいかに築き直すか。問われているのは民主主義の本分だ。混迷する雇用論議に一石を投じる書。

【著者紹介】
濱口桂一郎 : 1958年大阪府生まれ。1983年東京大学法学部卒業。同年労働省に入省。東京大学客員教授、政策研究大学院大学教授をへて、現在、独立行政法人労働政策研究・研修機構労使関係・労使コミュニケーション部門統括研究員。専門は労働法、社会政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おさむ

    最近は中身も分量も薄い新書が目立ちますが、本書はとても重厚な内容で労働問題を学ぶ人には必須の書ですね。2009年の発刊ですが、ここで指摘されている日本型雇用システムの制度疲労、賃金制度改革の必要性、ただし社会保障制度とセットでといった問題点は何一つ解決していません。日本は企業が育児や教育など本来は政府がやるべき部分までてあてしてきたが、それが限界を迎えている。そんな中、安倍政権がこの総選挙で打ち出した働き方改革がどのような社会につながるのかを、自分の頭で考えるヒントが本書にはあります。

  • 佐島楓

    外国の例を引きながら、現代の日本社会での問題点を述べている。なぜ日本は、ダブルスタンダードがまかりとおる硬直化した社会からなかなか抜け出せないのだろう。

  • Miyoshi Hirotaka

    海軍工廠が起源の年功型生活給は戦後も維持された。長期雇用とセットになることで、中高年に実績以上の賃金を払うために必要だったからだ。また、年齢とともに昇給しなければ、増加する生活、住宅、教育などの費用を社会保障として給付しなければならなくなる。つまり、これは政府にとってもメリットがあった。ところが、これは労働力を固定化し、同一労働同一賃金という原則から乖離する。雇用は複雑な社会システム。ある原則だけを強調すると常識外れの議論に陥り、現実に適合しない。時間的、空間的な広がりの中で労働社会を捉えることが必要。

  • Mc6ρ助

    前々から不審に思っていた登録型派遣業、請負労働、名ばかり管理職などの問題点の本質を今更ながらに知る。しかし、2009年出版のこの本が未だに新鮮、失われた20年は確実に30年となったと感嘆してしまう。非常事態宣言下での東京オリンピックが今までの制度で得をしてきた人たちの振る舞いに一石を投じる契機、機会になり、来るべき少子高齢社会の少なくとも少子化対策に何らかの進展があらんことを願ってやまない(あれ、これでは感想ではない)。

  • ザビ

    「ジョブ型雇用社会とは」が強烈に面白かったので。2009年発刊本を今読むと、この10年で日本が従来の常識を上書きしながら新しい価値観や制度を進めようとしてきたことを実感。例えば最低賃金。以前、とても生活を賄えない時給でパートアルバイトが働いてきた背景は、働くパパが家族をまるっと養う社会を前提としていたから。働くパパ常識は、「転勤に伴う家庭生活上の不利益は通常甘受すべき程度のもの」という最高裁判決1986年にも色濃く滲み出ている。働き手は減る一方なので、昭和の働くパパ常識からは一早く卒業しないと。

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