Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• nyaoko

  読了日：2018/02/06

  《遊郭部課題本》生きていく為とは言え、それでも年端もいかない少女の内から男に身体を開いてきた梅。愛した男との駆け落ちも遂げることは叶わなかったものの、裕福で申し分のない男の元に身請けをされる。やっと人並みの幸せになれるかと思いきや、「女郎」と呼ばれ虐げられ犯され、生き地獄は増すばかり。とにかく読んでてずーっと罵詈雑言を絶叫してました。梅の最期もまた彼女らしくて悲しい。しかし、道生の婆ちゃんと、富士楼の元女将と、武子の図太さと逞しさは凄いと思う。女はど根性。生き抜いたモン勝ちだ！って強さが好き。

• 扉のこちら側

  読了日：2015/09/25

  初読。2015年1066冊め。太平洋戦争下の工業都市・室蘭。血を吐く思いで遊郭で生きる少女たちも、大人となってますます激しい時代の潮流に巻き込まれていく。世代もかわり、「女郎の子」とさげすまれる少女が戦時下に見たもの。第一部から続く「生きること」への問いかけが痛いほど身に染みて泣けてくる。

• ネギっ子gen

  読了日：2020/03/19

  女郎が白無垢の花嫁になって女児を産むが、待ち受けていたのは、世間の“好奇と蔑み”の眼差しだった……。【共感】�@＜本当のことを知ったとしても、それがすべて真理ではないのだ。もっと深い、もっと重い、もっと遠い。そしていちばん近い自分のいのちの中に、それを見つけていけ＞。＜指導者の命令とはいえ、戦争に協力し、数々の残虐行為を行った人たちの多くは民衆であった。／平和な時代に妻を慈しみ、平穏な生活を送っている人々が、帝国主義や軍国主義の思想にとりつかれ、いったん戦場に立つと、魔性の人間に豹変する＞。その通りだ……⇒

• momogaga

  読了日：2018/03/31

  レンタル本。強い母娘の物語。様々な逆境に強く進んでいく主人公の姿に惹かれました。また、戦争、差別がどれほど女性たちを苦しめたか。戦争を起こさない国にしていかなければと強く思いました。

• たまきら

  読了日：2022/01/30

  お子さんを生んで少しは幸せが…？と期待していたら、結局は世間の恐ろしいまでの偏見が彼女を押しつぶします。娘の強く美しいまなざしに心を打たれながらも、体を張って守ってくれる人がいない弱い立場の人たちが利用されるのは今も変わりがありません。それでも利用する人間の醜さこそを蔑み、罰することができる時代が来ていると思います。辛くても立ち上がり続ける人たちの一人でいられますように。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します