ヴォルフガングシャウフラー

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マーラーを語る 名指揮者29人へのインタヴュー

ヴォルフガングシャウフラー

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784276201361
ISBN 10 : 4276201365
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description


マーラーを語る 名指揮者29人へのインタビュー
ヴォルフガング シャウフラー 著
天崎 浩二 訳


アバド、ブーレーズ、バレンボイム、シャイー、マゼールからエッシェンバッハ、ハイティンク、ドゥダメルまで……29人の名指揮者が、マーラー作品との出会い、演奏の難しさ、楽しさを語り尽くす。ユダヤ系の指揮者が語る人種問題と音楽との関係、マーラーを人気作曲家にした立役者バーンスタインに対する率直な批判の声……など読みどころ満載。一時期、演奏頻度が低かったマーラーだが、1960年の生誕100周年を機に再び関心が高まり、聴衆の反応も変わってきた。その変遷期を直に体験した指揮者の声も含まれている点で、貴重な資料でもある。本インタビューの動画は、Universal Editionのホームページ上でも一部公開されている。マーラーの交響曲がこれほど多面的に、しかも評論家や音楽学者ではなく、世界を代表する指揮者等によって語られたことはない。マーラー・ファンにはたまらない一冊。312ページ。四六判。

【ヴォルフガング シャウフラー】
1963年生まれ、ウィーンで音楽学を学ぶ。Der Standard紙、オーストリア放送の記者を経てザルツブルグ音楽祭の劇場関係広報担当。2006年よりユニヴァーサル・エディションの国際宣伝部長。本書では各指揮者へのインタビューを行っている。

【天崎 浩二】
1952年生まれ、ミュージック・サプライ代表取締役。《W.フリッシュ:ブラームス 4つの交響曲》(訳)、《ブラームス回想録集全3巻》(編・訳)、《ブラームス:交響曲第1番・連弾版》(編・解説)、《エルガーピアノ小品集「愛の挨拶・愛の言葉」》(編)他がある(いずれも音楽之友社)。

【目次】
1.クラウディオ・アバド「マーラーは、近代への架け橋です」
2.ダニエル・バレンボイム「マーラーの指揮は、当てつけで始めたんです」
3.ヘルベルト・ブロムシュテット「マーラーは絶対に大物だった」
4.ピエール・ブーレーズ「音楽を説明するのに、伝記は役に立たない」
5.リッカルド・シャイー「マーラーの一番は、我が青春の感動です」
6.クリストフ・フォン・ドホナーニ「マーラーは心で作曲しました」
7.グスターボ・ドゥダメル「わぁ、マーラーだ!」
8.クリストフ・エッシェンバッハ「マーラーは間違いなく、古今最高の交響曲作家です」
9.ダニエーレ・ガッティ「マーラーは簡潔に、つつましく演奏しなくては」
10.ヴァレリー・ゲルギエフ「七番のおかげで、眠れなくなりました」
11.ミヒャエル・ギーレン「バーンスタインは、マーラーを俗悪にしたのです」
12.アラン・ギルバート「マーラーは、ニューヨークで投げやりに」
13.ベルナルト・ハイティンク「マーラーを聴くと、いつも不安になりました」
14.マンフレート・ホーネック「ルバートこそ、マーラー指揮の根幹です」
15.マリス・ヤンソンス「マーラーのためなら全てを捧げます」
16.ロリン・マゼール「マーラーには、何も聞かなかったでしょう」
17.ズビン・メータ「マーラーに質問したいことは、山ほどあります」
18.インゴ・メッツマッハー「マーラーは私の評価基準です」
19.ケント・ナガノ「マーラーは、急進主義者にして先駆者です」
20.アンドリス・ネルソンス「俺は苦しんでいるんだ!マーラーは世界に訴えたかった」
21.ジョナサン・ノット「『永劫の死』を冷凍保存」
22.サカリ・オラモ「マーラーは混沌を支配する」
23.アントニオ・パッパーノ「マーラーは生きたかった、それが本質です!」
24.ホセプ・ポンス「マーラーは現在、一九一〇年当時よりずっと現代的です」
25.サイモン・ラトル「私が今指揮者なのは、マーラーがあったからです」
26.エサ=ペッカ・サロネン「マーラーは、存在するもの全てを受け入れます」
27.マイケル・ティルソン・トーマス「ジャンプ、カット、ジャーン!」
28.フランツ・ヴェルザー=メスト「マーラーはまるで地震でした」
29.デイヴィッド・ジンマン「マーラーそれ自体が宇宙です」

グスタフ・マーラーとUE
訳者あとがき

Content Description

目次 : 【※内容一部抜粋】 / クラウディオ・アバド  マーラーは、近代への架け橋です / ダニエル・バレンボイム  マーラーの指揮は、当てつけで始めたんです / ヘルベルト・ブロムシュテット  マーラーは絶対に大物だった / ピエール・ブーレーズ  音楽を説明するのに、伝記は役に立たない / リッカルド・シャイー  マーラーの一番は、我が青春の感動です / クリストフ・フォン・ドホナーニ  マーラーは心で作曲しました / グスターボ・ドゥダメル  わぁ、マーラーだ! / クリストフ・エッシェンバッハ  マーラーは間違いなく、古今最高の交響曲作家です / ダニエーレ・ガッティ  マーラーは簡潔に、つつましく演奏しなくては / ヴァレリー・ゲルギエフ  七番のおかげで、眠れなくなりました / ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ / 〜世紀末ウィーンを代表する作曲家兼指揮者グスタフ・マーラー(1860‐1911)。 / 音楽家等は彼の作品とどう対峙してきたのか。世界を代表する29人の指揮者が、 / マーラー作品との出会い、演奏の難しさ、怖さ、楽しさ、マーラー・ルネサンスの / 立役者バーンスタインとのこと、そして音楽と人種の問題・・・を熱く語る。〜

【著者紹介】
ヴォルフガングシャウフラー : 1963年生まれ。ウィーンで音楽学を学ぶ。“Der Standard”紙、オーストリア放送の記者を経てザルツブルク音楽祭の劇場関係広報担当。2006年よりユニヴァーサル・エディションの国際宣伝部長

天崎浩二 : 1952年生まれ。ミュージック・サプライ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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単なるマーラー論に留まらず、マーラー観を...

投稿日:2021/04/21 (水)

単なるマーラー論に留まらず、マーラー観を通して指揮者の音楽感が垣間見れる良書。評論家のよく分からない言葉でごまかしたマーラー論や指揮者論を読むよりこのインタビュー集を読む方がずっと良いです。バレンボイムやメータらのインタビューではマーラーの直接の弟子、同僚であったワルターやクレンペラーとのなかなか面白いエピソードが語られています。 残念なのはインタビューの中でドホナーニも指摘しているようにマーラーを指揮することを拒否している指揮者にもインタビューをして欲しかった。彼らのマーラー観にも一聴の価値があるだろうし、本インタビュー集でもバレンボイムやブーレーズ、ギーレンなどマーラーやマーラーのあまりに文学的な受け入れられ方に疑問を持っている指揮者の方が却って深いマーラー観を語っていると感じる。

ぽいぽす さん | 神奈川県 | 不明

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メータのワルターや、アルマ・マーラーとの...

投稿日:2016/08/08 (月)

メータのワルターや、アルマ・マーラーとの交流の話が 面白かった。 ブーレーズの嫌いな作曲家がわかりますよ。 指揮を勉強する方は、読むべきと思います。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mel

    いや、こういうのを読みたかったんだよ!というクラオタ、多いのでは。現代名指揮者によるマーラー観。通読してみて一番の感想は、やはりマーラー演奏において、二つのオブセッション(アルマとバーンスタイン)をもはや切り離すことはできないのだなあ、ということ。そこからの距離が指揮者の個性、みたいな。また6番の遺児?とも言えそうなベルクの作品を知ったのも収穫。日本におけるマーラー本としては村井翔「マーラー」(音楽の友社)という入門書の皮を被ったディープな評伝があるが、それと並べて今後もリファレンスとして読み返すだろう。

  • 訪問者

    アバドを筆頭に29人の名指揮者へのインタビュー。これを読むと1960年代からのマーラー・ルネッサンスがいかにクラッシック音楽界にとって大きな事件であったかがよく分かる。大げさに言えばクラッシック音楽界そのもののルネッサンスであったぐらいに。

  • bluelotus

    ★★★☆☆ 一人の作曲家にこれほど指揮者の見解が分かれるのも珍しいのではないかと思う。それだけマーラーの世界は巨大ということなのだろうか。マーラーを広めたバーンスタインの演奏スタイルの賛否やマーラーとブルックナーの違いなど読み応えがあった。

  • どら猫さとっち

    マーラーの交響曲について、世界各国の指揮者たちが思う存分に語り尽くすインタビュー集。指揮者によって、マーラーの世界観が多角的に見えるのが面白い。何故指揮者はマーラーに魅了され、チャレンジするのか、この一冊でわかる。個人的には、ウェルザー=メストのインタビューに納得。本書を機に、マーラーの音楽世界に入っていくのもいい。

  • 横丁の隠居

    すごい本だなぁ。名の知れた29人の指揮者にインタヴューしたというだけでもすごいのに、各指揮者が結構率直な話をしている。これが日本語で普通に読めるというのは、日本人がまだ1億人以上いて、しかもクラシック音楽ファン、マーラーファンも多いおかげなんだろうな。小澤征爾さんもしゃべる約束をしていたのに「さまざまな事情で」実現してないっていうその「事情」が知りたい。ブーレーズがショスタコーヴィチが大嫌いだったことがわかって可笑しい。

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