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外来種のウソ・ホントを科学する

ケン・トムソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784806715337
ISBN 10 : 4806715336
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

何が在来種で何が外来種か?外来種の侵入によって間違いなく損失があるのか。駆除のターゲットは正しかったのか。人間の活動による傷跡に入りこんだだけではないのか。英国の生物学者が、世界で脅威とされている外来種を例にとり、在来種と外来種にまつわる問題を、文献やデータをもとにさまざまな角度から検証する。

目次 : 序 ラクダはどこのものか/ 移動する種/ 在来性のわずかな歴史/ まずは悪いニュースを少々/ 訴状の通り有罪か?/ いいものなら在来種に違いない/ 生態学の講義を少々/ 悪いやつを探せ/ 制御不能/ 後戻りなし/ 競技場を均すには/ 侵入にまつわる五つの神話/ わたしたちはどこへ向かうのか

【著者紹介】
ケン・トムソン : 生物学者。英国シェフィールド大学の動物および植物科学の部門で20年間教鞭をとる。ガーデニングに造詣が深く、デイリー・テレグラフ紙でガーデニングに関する人気コラムを執筆

屋代通子 : 兵庫県西宮市生まれ。出版社勤務を経て翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 北澤 繁太

    【やっぱり人類が最悪です(爆)】

    原題は「Where Do Camels Belong?(ラクダはどこに属するのか?)」とユニークなタイトル。なぜ外来種を語る本にラクダの冠がつくのか。いきなりラクダから始まります。ラクダはどこのものか?と。

    ラクダはどこのものか。砂漠が思い浮かびます。中東の国が出てきそう。ところがラクダ科は4000年程前に北アメリカで進化しました。氷河期に南アメリカからアジアへと渡り、その後に中央アジアへと進出していく。

    ラクダの出身地は北アメリカ。最も長い期間いたのも同じく北アメリカ。過去1000年のうちにいた場所は南アメリカとアジア、人の手を借りずに繁殖したところとなるとオーストラリア。ラクダはいったいどこのもの?

    「これらの生き物がどこに属するのか、在来種なのか侵入種なのか、という問いに、明快な答えはない。」

    ラクダに限ったことではありません。たまたまある場所にいることが特別な必然である決めつけないのであれば、それがどのようなものであれ、どこのものなのか(どこに属するか)という問いに明確な答えはないのです。

    まずはこのことをガツーン!とぶつけてきます。そもそも在来種というものは存在するのでしょうか。しかも、それを地球上で最凶最悪の外来種であること間違いなしの我々人類が決めることなどあって良いのでしょうか。

    「黒でなければ白と言わんばかりのこの世界観 ー「在来種」はいい者で「外来種」は悪者 ー が正当化されるのは、新たな土地に運ばれたことで、経済に、あるいは環境に悪影響を与えた少しばかりの生物が注目を浴びたためだ。」

    冒頭でガツーン!とやってから外来種と呼ばれる動植物たちを考察しています。この地球上で最凶最悪の外来種である人類が都合の良い見方で、どれだけ動植物たちを在来種と外来種に手前勝手に分類していることか・・・

    後半では「侵入にまつわる五つの神話」と題して、生物多様性を損ない生態系の機能を失わせているといったような、外来種に対する様々な主張(神話)をいくつか挙げて、これまたガツン!ガツン!と釘を刺しています。

    「今この世界は、人間の活動によって生物圏が完膚なきまでに改変されていて、その中では外来種生物の拡大など、じつはほんのかわいらしい(それにさして重要でもない)ものだ。」

    諸手を挙げて同意します。あ〜あ、やだやだ人間って(私も人間)、そんな読後感を残す一冊でした。ちなみに、本書とはまたテイストは異なりますがフレッド・ピアス『外来種は本当に悪者か?』も一読の価値ありです。

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