落ち着いた曲を求めてジャケ買いしました。そしたら大当たりです。買った時はこの人物について何も知らなかったのですが、後から結構なビッグネームだと知りました。個人的には１と３がお勧めです。他のアルバムにも挑戦してみようと思える作品でした。

キース・ジャレットの｢ケルン・コンサート｣とともに、ＥＣＭの双璧を飾る作品。このころのＥＣＭ録音は質が高い。冒頭の大作、１２弦による｢スピリット・レイク｣はタウナー畢生の傑作です。自らステージ上の機材で残響処理しながらの演奏は、なるべくボリュームを上げて聴いてほしい。マイルス＝エヴァンスの｢ナーディス｣も圭品。特にクラシックファンにはお勧めです。

とにかく、ギターさばきの見事なこと。ピアノなどの他の楽器とのコラボレーションも絶品です。なによりも、透明感とぼんやりとした不安感を併せ持つ陶酔的とも言えるメロディーが素晴らしいです。この形容しがたい美を備えたアルバムは一生に一度は聴く価値ありです。