どんぶらこ

いとうせいこう

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309025582
ISBN 10 : 4309025587
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
追加情報
:
234p;20

内容詳細

「なぜ自分だけがこんな目に?」——父が倒れる。母が倒れる。介護せざるを得なくなった息子/娘の揺れる日常に、沈んだ不安は今日も漂流、どんぶらこ。老いた日本社会の濁りが浮かび上がる。

【著者紹介】
いとうせいこう : 1961年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・音楽・舞台など、多方面で活躍。音楽活動においては日本にヒップホップカルチャーを広く知らしめ、日本語ラップの先駆者の一人である。アルバム『建設的』にてCDデビュー。著書に小説『ノーライフキング』『想像ラジオ』(第35回野間文芸新人賞受賞)、エッセイ集『ボタニカル・ライフ』(第15回講談社エッセイ賞受賞)、『小説の聖典“バイブル”』(奥泉光との共著)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • なゆ さん

    ううむ。「どんぶらこ」と他の2つの話との空気が違いすぎてて、どう読んだらいいのかと戸惑う。繋がりはSちゃんなのだが。。。「どんぶらこ」に限って言うと、二つの家族の介護の話。老いた両親を故郷から呼び寄せる男性、もうひとつは介護の為に単身故郷に帰る女性。ラストに至るまでの二つのパターンのあれこれは実に現実的すぎて、あまりに怖いどんぶらこ。特に、誰にも頼りたくない知られたくないことからの悲劇は。とにかく「どんぶらこ」だけは一気に読んだ。後の2作はSちゃんに影響を与えたと思われる二人の伯父の話なんだろうけど。謎。

  • いたろう さん

    暗闇に閉じ込められ、何処とも知れぬ先に流される。「どんぶらこ」とは、そんな不安を掻き立てる八方塞がりの符丁か。二つの家族の話が「どんぶらこ」で繋がり、「どんぶらこ」で共鳴する。子供に邪険にされていると思う老親、親の介護をしようとして逆に親に恨まれる息子・娘。「なぜ私がこんな目にあうのか」悲痛な叫びは何処にも届かない。「なんでわしばっかりこんな目にあうずら」ユーモラスに響く父親の信州弁が、逆に哀感を強める。この表題作に対する並録の2編は、文体も異なる全く別の作品。表題作と登場人物を繋げる必要はあったのか。

  • テクパパザンビア さん

    面白かった。読んでいて苦しくなった感あり、共感出来ない人が少し羨ましい。『私は母を介護しなかった、それが死因人間違いなかった。』に涙…。『世の中の荷物になりたくないので死ぬことにする。』にため息…。 どんぶらこ、どんぶらこ、私は何処に流れ着くやら…。

  • ちょき さん

    どんぶらこは、文藝で読んでたので再読であった。親の介護でどーにもならない状況で、同じような人も多いのではないだろうかと思うと心が痛い。最後はついにどんぶらこ(泣)。その他中編が二話。3話とも別々のお話ながら主人公がSちゃん(異なる人物)で、一人称で叔父のことを訥々(とつとつ)と語っていく話。どの話も信州弁が頻出するんだうぇい! ※6/14 誤字発見し修正

  • ぷく さん

    老いは壮絶。この一言に尽きる。介護する側は、ウォーミングアップも号砲もなしに、突然フルマラソンを走らされているようで、いや、マラソンならゴールが決まっているからまだいい。給水所があるのか、あるとしたらどれくらいの間隔であるのか、そして果たしてこのマラソンにはきちんとゴールが用意されているのか。この類の本は極力避けてきたけど、友人の勧めで手に取った。案の定途中で辛くなり投げ出したくなったけど、彼らは無事ゴールテープを切ることができたのか、最後まで彼らを見届けたい一心で。老いは壮絶。やはりその一言に尽きる。

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いとうせいこう

1961年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。音楽活動においては日本にヒップホップカルチャーを広く知らしめ、日本語ラップの先駆者の一人である。アルバム『建設的』(1986年)にてCDデビュー。

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