Friendly Travellers

オーストリアのギタリスト、ウォルフガング・ムースピールと、今や現代ジャズ・シーンを引っ張るニュー・マスター・ドラマー、ブライアン・ブレイドによるギター&ドラム・デュオ作品。
Marc JohnsonやRebekka Bakkenの作品で共演しているこのふたりだが、Jazz Baltica Festival 2006でデュオ演奏を開始。そして2006年6月にレコーデイングし完成したアルバムが本作である。

「静寂」と「躍動」を生み出すギターとドラムの会話が全編に溢れ、ここにはメロディー楽器、リズム楽器を超越した音楽が創造されている。そしてそこにはジャズだけにとどまらない、彼らの奥底に眠る様々な音楽性も随所に感じることができる。Youssou N’DourにインスパイアされたM-5、ブレイドがギターを弾きツイン・ギター構成となるM-6、インプロヴァイズド・バラードM-7、ソロではムースピールがコルトレーンをイメージしたというM-8、ブレイドがIndian Elephant Bellsを巧みにプレイするM-11など、全曲において彼らの思い出の地や人生経験、影響を受けた人物像をモチーフとした、とても崇高でスピリチュアルな作品と言えるのではないだろうか。

Tracks 1,3,4,5,8 by Wolfgang Muthspiel
Track 6 by Brian Blade
tracks 2,7,9,10,11 by Brian Blade and Wolfgang Muthspiel

recorded June 5-8 06 by Roland Baumann TSB, Steinakirchen am Forst, Austria.
mixed September 15-17 06 by Roland Baumann, Brian Blade and Wolfgang Muthspiel at TSB
mastered by Roland Baumann
produced by Brian Blade and Wolfgang Muthspiel