甘いだけのシンガー・ソングライターなんて掃いて捨てる程いるなか、この人は別格でした（過去形なのが悲しい）。アサイラムからのメジャー・デビュー後、ヒット曲もありましたが、お世辞にも売れていたとは思えません。にも関わらずレーベルを変え、アルバムを発表し続けることが出来たのはアメリカではそれなりに認められていた、と云うことでしょうか。なら、アメリカも捨てたもんじゃない、と思わずにいられません。全曲心に染みます。個人的には収録曲「THINGS TO DO IN DENVER WHEN YOU’RE DEAD」が1995年のアンディ・ガルシアが主演した映画のタイトルとなり、同曲もエンド・ロールに使われていた事に喝采しました。是非ご一聴を。

再発されてたんだ。　孤高のシンガー、ウォーレン。　リンダロンシュタッドが歌ったHasten Down The Wind（これで涙ボロボロ）とかPoor Poor Pitiful Meなんかも収録。　ギター、ピアノ、またギターと持ち替え、切々と歌うソロライブ。　秋の夜長にバーボン片手に部屋を薄暗くして・・・こういうのをクラブみたいなところで生で観たかったな。　享年63歳、孤高の名盤に合掌。

タイトルや対訳を読むとこの頃から死ぬのを意識していたみたいに思えます。ただ音楽はこれから死期に向かうとは思えぬポジティブなテンションで圧倒されます。特に豪放磊落な声が凄い。１度生で聴きたかった。個人的にはWinwoodのカバー�Gが白眉。何時もジャケが本人の顔のドアップで自意識過剰にも思えましたが・・・。ロス・マクドナルドの「縞模様の霊柩車」に出てくる青年を自分のことだと言っていたとか。ファンは読んでみては。

ロッキン・タカさんと同様に私も初めて知った１枚です。タイトル曲の説得力と言いますか、哀愁と言いますか、ずしんと心に響き、その後は後追いで過去のアルバムを聞いておりました。どれもいい･･･。すばらしい歌い手さんです。もっともっと皆さんに知っていただきたい。バラードもアップテンポも最高です！亡くなって本当に残念！

彼とジャクソン・ブラウンの違いは、何処だろう？容姿以外は思い浮かばない。其れ位彼は素晴らしいミュージシャンでした。同じ位有名に成ってほしかった〜彼の作品に駄作は有りません！勿論、これも！！！

亡くなってしまい、すっかり忘れ去られた人かとがっかりしてたけど、さすがライノ！　不器用・無骨な故に全然ブレイクしなかった彼ですが、音楽は一本筋が通っていてなかなかのもの。ハードボイルドではあるけど、繊細な心が染みてくるいい作品でしょう。今回の発売は、ファンとしては涙が出るくらい嬉しいな。

ハードボイルドと解説にありますが、どちらかと言うと孤独な男のロマンをかんじさせる作品が多い人じゃないでしょうか。私は1980年にこのアルバムで出会ったのですが、ワイルドな作風の中に男のロマンや儚さが胸に迫ってきますよ。割とメロディもきれいだから、ハマるとなかなか抜け出せない人です。地味で大成功することなく逝ってしまいましたのが残念でした。

大好きな「Ｍｒ．Ｂａｄ　Ｅｘａｍｐｌｅ」はリストに無いので廃盤？だとしたら即刻 リイシューすべき。彼のアルバム中最も沁みる一枚だと思うのだが。（Ｍ１１〜Ｍ１４が収録曲）とは言え、一聴すればそれと判るクセの強さがある人なので、好き嫌いは別れそう。特に女性には解りにくい世界かも。ライノ編集の コレが入門としては最適か。

ロスマクドナルドの小説がすきだったそうで。家庭の問題をかかえて育ったみたいで、晩年は幸福だったとおもいたいですね。でも、最期の作品でＭ３をやるとは・・・

ついに出ますか…。個人的には彼の最高傑作と思っています。改めてご冥福を祈ります。あのガラガラの中野サンプラザで見た勇姿が忘れられない(涙)。