ヴィクター・ヤング：映画音楽集〜ゲスト、ガリバー旅行記、ブライト・リーフ、地球最大のショウ　ストロンバーグ＆モスクワ響

ヴィクター・ヤング：映画音楽「ゲスト」、「ガリバー旅行記」、他

アメリカ合衆国の作曲家、指揮者、編曲家、そしてヴァイオリニスト、ヴィクター・ヤング[1900-1956]。もともとヴァイオリニストだった彼は、デッド・フィオリト楽団に参加したことでポピュラー音楽の分野に移り、やがて映画音楽作曲家として名をあげ、ハリウッド映画のために次々を作品を書き始めます。アカデミー賞に22回ノミネートされるも、生前には受賞ならず、結局死後あの誰もが知っている名曲「八十日間世界一周」の主題歌『アラウンド・ザ・ワールド』でようやく作曲賞を受賞したということでも知られています。そんなヤングですが、彼が57歳の若さで死去したときは大勢の人々がハリウッドの墓地に集まり（墓地の場所はメジャー映画会社であったＲＫＯとパラマウント社の中間地点にあった）教会に入りきれなかった人たちは外で祈りを捧げたというほど、その早すぎる死を悼んだのでした。
　そんなヤングの代表作を３曲と、これまた有名な「地球最大のショウ」の前奏曲を収録したこのアルバムはもともと「MARCO POLO」レーベルからリリースされていたものですが、今回ＮＡＸＯＳレーベルから再発売されることで、また多くの人に聴いていただける機会を持つことができるでしょう。一度でも聴いたら必ず魅了される音楽。まさに永遠に不滅です。（NAXOS）

【収録情報】
ヤング：
● 『地球最大のショウ』 (1952)〜前奏曲（G.パリッシュによる管弦楽版）
● 『ゲスト (The Uninvited)』 (1944)〜霊の終わり
● 『ガリバー旅行記』 (1939)（J.モーガンによる復元版）
　前奏曲−スクロールと嵐
　しのび足のマーチ
　トウの巨人
　ギャビーと王−塔−射手
　フィナーレ
● 『ブライト・リーフ』 (1950)（L.シュケン、S.カットナーによる管弦楽編）
　前奏曲−キングスモントへようこそ
　ソニア
　マシン・モンタージュ
　マーガレット
　タバコ・モンタージュ
　自殺
　ソニアとその結婚
　南の復讐−炎−フィナーレ

　モスクワ交響楽団＆合唱団
　ウィリアム・ストロンバーグ（指揮）

　録音時期：1997年4月
　録音場所：モスクワ、モスフィルム・スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　原盤：MARCO POLO (8225063)