The Rough Guide To Voodoo (ボーナスCD付き)

世界初？！サンテリアやカンドンブレーまで収録したヴードゥー音楽集！

　〈ラフ・ガイド〉でしかできないユニークすぎる編集盤が、またリリースされます！

　ワールド・ミュージック・ファンに限らず、英米のポピュラー・ミュージックが好きならば一度は耳にしたことがあると思われる「ヴードゥー」。古くはジミ・ヘンドリックスの曲や、アメリカのＲ＆Ｂ歌手ディアンジェロのアルバム・タイトルなどにもありました。簡単に説明してしまえば、西アフリカに由来して、アメリカのニューオーリンズやカリブのハイチで盛んな民間信仰のことです。民間信仰だけにしっかりとした組織や教義などはなく、それ故にハリウッド映画などによっておどろおどろしいイメージが流布しまい、魔術や呪い、またゾンビなどと関連づけられてきました。しかし、その実体は西アフリカの精霊や祖先に対する信仰（日本にもありますよね）などが、黒人奴隷たちによって南北アメリカ大陸やカリブに伝わり、さらにそこでキリスト教の影響を受けてできたものです。現在でもそのルーツとなったヴドゥンと呼ばれる宗教はベニンなどの西アフリカの国で国教ともなっています。さらに西アフリカから多くの奴隷を流入させたその他の南米の国、特にキューバやブラジルでは「サンテリア」や「カンドンブレー」といった兄弟とも言うべき信仰が盛んです。

　それらの集会や祈祷ではパーカッションが鳴らされたりしますが、それがまた当地の大衆音楽に少なからず取り入れられ、新たなサウンドを生み出してきました。本作ではハイチやニューオーリンズ（ドクター・ジョン！）はもちろん、ルーツであるベニン、キューバ、ブラジル（バーデン・パウエルやマリア・ベターニア）のそのような音楽を特集。このテーマでこれだけの幅広さをもった編集盤は世界初ではないでしょうか。

そしてボーナスＣＤではハイチのヴードゥーの司祭も務めるシンガーのアルバムをまるごと収録。ヴードゥー・ポップともいえる独自の世界を展開しています。一度でも音楽におけるヴードゥーとはナンだろうと疑問をお持ちになった方すべてにお勧めしたいユニークすぎるアルバムです！ (メーカー資料より)