Quiet Corner -A Collection Of Sensitive Music

幅広い音楽ファンの間で話題になっているフリーペーパー「Quiet Corner」を冠タイトルにした、初のコンピレイションCDが発売。

メディアで大きく取りあげられることはなくとも、幅広いリスナーが深い愛情をもって聴き、自身で語りはじめている「クワイエット」で「センシティヴ」という共通感覚。それを通奏低音に、ジャズ／ワールドミュージック／SSW／ポスト・クラシカルなど、ジャンル〜国〜年代を超えて厳選した、日常生活にやさしく寄り添い、ささやかな幸せと豊かな彩りを届けてくれる１８曲。同名のディスクガイドブックも同時発売。
冒頭を飾るラドカ・トネフとスティーヴ・ドブロゴスによるジム・ウェッブのカヴァー�@の心震わす名演から、�A�BはQCを象徴するジャズ・ヴォーカル曲。�Cや�Dの星屑のようにきらめくピアノ〜ワルツの響きを経て、SSWの親密なモノローグ�E�Fへのフォーキーな流れ。そして淡々と雨音を奏でるような�Gから、�H�Iへの連なりには、「Fairy Sings Love Suite」の超越した共演を連想する。�Jでは“ひとりビーチ・ボーイズ”感があふれる内省的な箱庭音楽へ。アンドレ・メマーリが紡ぐ優雅なワルツ�Lでは、本作の為にアレンジを施した新録を提供してくれた。パブロ・フアレスによるカルロス・アギーレの絶品カヴァー�Mではブラジル〜アルゼンチンの現風景が浮かぶ。そしてチャーリー・ヘイデンとジョン・テイラーのデュオ�Oは、まさにQCのハイライト・シーンのひとつといっても過言ではない。ラストは音楽制作の休止とささやかれる伝説のSSWヴァシュティ・バニヤンの儚いモノローグを用意。