Guitarra Portuguesa Essencial

禁じられた遊び」も収録
ポルトガル・ギターの名手達の演奏に聞き惚れるインスト集

　ポルトガルが誇る歌謡音楽ファドのアルバムは、ライス・レコード／サンビーニャ・インポートから継続的に数多くリリースしていますが、人気が高く常に安定してオーダーを頂くのがファドの伴奏楽器ポルトガル・ギターのインストゥルメンタルもののタイトルです。タイトル通りのコンピレーション『ポルトガル・ギターの名手たち』（ライス PVR-5317）、『ポルトガル・ギターの名手たち 第２集』（同 CNR-673）、名手カルロス・ゴンサルヴェスの『ポルトガル・ギターのエッセンス』（同 CNR-670）などをリリースし、いずれも好評を頂いておりますが、今回そのラインナップに新たなタイトルが加わります。
　ファドの伴奏といえば、ポルトガル・ギター、（クラシック・）ギター、そしてダブル・ベースが基本。中でもポルトガル・ギターはファドを象徴する楽器と言えます。６コース複弦の響きはファドのメロディーを彩り、その特徴的な丸みを帯びたボディや独特の弦巻を持った華麗なヘッド部分はアルバム・ジャケットやイラスト等、ファドに関するデザインには必ず取り入れられています。
　本作はポルトガル・ギターの名手達の演奏を集めたコンピレーション。ジャンルを越えて世界的に活躍したカルロス・パレーデスを筆頭に、女王アマリア・ロドリゲスの伴奏を務めたドミンゴス・カマリーニャやジョゼー・ヌネス、ファド新世代の一番の実力者ジョアナ・アメンドエイラがアルバム一枚を捧げたフォンテス・ローシャらの演奏を収録しています。本作がユニークなのは、ポルトガル・ギター・インストの名曲・定番曲と共に、「禁じられた遊び」やフランシス・レイの「ある愛の詩」という、誰もが聴いたことのあるスタンダードも含まれていること（いずれもフォンテス・ローシャの演奏）。こういった曲がポルトガル・ギターで、まして名手と呼ばれる人の演奏で収められているのは珍しいですが、その分ファド／ポルトガル・ギター初心者にはとっつきやすいかもしれません。
　じっくりと名手の演奏を聴き込むのはもちろんですが、BGM的な楽しみ方も出来る作品になっています。ギター・ファンや幅広いインスト音楽ファンの方にも楽しんでいただける内容です。
（メーカー・インフォメーションより）