このアルバムは、とても聞きやすく、そして時に軽やかです。深く暗い森の中から、平原に出たような明るい未来を感じることができます。

人生の岐路に立つ全ての人に捧げられる歌となっており、近しい人から受けた愛の永遠を歌いきっている。 また、人間的な成長とか、世間を見る視点の変化とかいろいろと感じられるアルバムです。

孤独感が滲み出ているのに暗くならない。寂しさや切なさを歌った曲にも希望が見える。一つの形に定まらない複雑さが宇多田ヒカルの曲の良いところだと思います。

バラードの秀逸さはもとより、明るくポップな曲や力強いメッセージでさえ、どこかもの哀しさがない交ぜになる「危うさ」に聴き惚れてしまいます。

キングダムハーツをプレーしたのきっかけにこの曲を知ったのですが、ゲームの世界観ともマッチしていてほんとに当時かから大好きな曲です。 お小遣いで楽譜を買うくらい好きでした。

宇多田ヒカル、デビューした時の衝撃、忘れられません。私の中では、デビューの時の曲、歌詞、リズムの印象が強すぎて、その後の曲はどれを聞いても同じメロディーに聞こえてしまい、彼女の音は好きですが、もう少し変化が欲しいなと思ってしまいます。もちろん、好みの問題ですが。

宇多田ヒカルの曲は初期の曲も最近の曲も一貫したセンスを感じるので彼女はかなり若いころから達感じていたんだろうなと思います。そんな中でもオートマティックを初めて聞いた時の衝撃が忘れられません。

この頃の宇多田ヒカルは人気絶頂であり普通の人ならピークを迎えそうなものですがこの人の場合はまだ成長過程であるという所がほんとうにすごいとしかいいようがありません。

彼女がまだまだデビューして３年ぐらいの頃の作品ですがもうこの頃からプロとして完成していたといってもいいぐらいレベルの高い曲がたくさん入っています。日本が誇る天才アーティストの一人だと思います。

めちゃくちゃファンというわけではなくても、ほとんどの曲がわかるというのがほんと色々なところでタイアップされてたんだなと、あらためてすごいと思います。FINAL DISTANCEのような切ない曲から、travelingのようなポップな雰囲気のものまで幅広く、どれも良い曲だと思います！