『ボヘミアン・ラプソディ　バロック〜初期古典派協奏曲集』　ガボール・ボルドツキ、プラハ・フィルハーモニア

ボヘミアン・ラプソディ／協奏曲集
ガボール・ボルドツキ

その圧倒的な技巧と高い音楽性とで「極めて優れた才能」と高く評価されるトランペット奏者、ガボール・ボルドツキの最新作は、バロック〜初期古典派時代のウィーンおよびボヘミアの作曲家たちの作品を、トランペットやフリューゲルホーンで演奏したもの。ボルドツキは、晩年ドレスデン宮廷のカペルマイスターをつとめたネルーダ、ディッタースドルフとその弟子ヴァンハル、そしてフンメルの協奏曲的作品を、トランペットおよびフリューゲルホーン独奏用に編曲して演奏しています。
　共演は故イエジ・ビエロフラーヴェクが手塩にかけて育て上げたチェコを代表する室内オーケストラ「プラハ・フィルハーモニア」。今秋このコンビにより大規模なヨーロッパ・ツアーと中国での演奏会が予定されています。
　ガボール・ボルドツキは1976年ハンガリーのセゲド生まれ。「モーリス・アンドレの後継者」と称され、2004年ザルツブルク音楽祭デビューの際は「柔らかなアーティキュレーション、極めて優れた才能、自信に満ちたアンブシュア、華麗な超絶技巧・・・あらゆる音楽をものにする最高質のソリスト」などの絶賛を浴びました。14歳でザラエゲルセグ（ハンガリー）の国際コンクールで1等を獲得。ヴァイネル音楽院、リスト音楽院に学び、またラインホルト・フリードリヒにも師事、頭角を表しました。21歳でミュンヘン国際コンクール最高位、第3回モーリス・アンドレコンクールでグランプリを獲得。1999年8月リームスマ財団よりダビドフ賞、2002年年間最優秀ヤング・アーティスト賞を獲得。2003年10月エコー・クラシック賞最優秀新人賞を獲得、2008年ドイツ・フォノ・アカデミーより最優秀管楽器奏者に選定。「自然で柔らかで息の長いフレーズと多彩な音色」「彼の超絶技巧はラースロー・フェニェーの踊るような音色、軽やかな弦さばきと完璧な対比を成し遂げている」「トランペット奏法の伝統が、あくまで軽く、生き生きとまた現代的なセンスをもって見事にここに継承されている」と絶賛を受けています。（輸入元情報）

【収録情報】
● ネルーダ：コルノ・ダ・カッチャ協奏曲変ホ長調（トランペット用編曲版）
● ディッタースドルフ：オーボエ協奏曲ニ長調（トランペット用編曲版）
● ドヴォルザーク：わが母の教え給いし歌 Op.55-4（フリューゲルホーン用編曲版）
● フンメル：オーボエのための序奏、主題と変奏 ヘ長調 Op.102（トランペット用編曲版）
● ヴァンハル：コントラバス協奏曲ニ長調（フリューゲルホーン用編曲版）

　ガボール・ボルドツキ（トランペット、フリューゲルホーン）
　プラハ・フィルハーモニア
　ロマーナ・スペツコーヴァ（コンサートマスター）
　ソマ・ディニオス

　録音時期：2017年7月
　録音場所：プラハ、聖シモン＆聖ユダ教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）