Tim Berne's Snakeoil

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  • Tim Berne(1954年〜)は、アメリカの先鋭的なサキソ...

    投稿日:2017/09/04

    Tim Berne(1954年〜)は、アメリカの先鋭的なサキソフォニスト。これまで、Bill Frisell、John Zorn、David Torn、Craig Tabornなど錚々たるミュージシャン達と共演を重ね、数多くのアルバムを発表してきました。 この「Incidentals」は、「Snakeoil(2012年)」「Shadow Man(2013年)」「You’ve Been Watching Me(2015年)」に続くECMからは4枚目のアルバム。 Tim Berne’s Snakeoil名義で、録音は、2014年12月、ニューヨークにて。ECMにしては珍しくManfred Eicherではなく、ギタリスト・David Tornがプロデュースを担当。 メンバーは、Berne(アルトサックス)、Oscar Noriega(クラリネット他)、Ryan Ferreira(ギター)、Matt Mitchell(ピアノ)、Ches Smith(ドラムス、ヴィブラフォン他)の5人編成で、Tornも2曲の一部で録音に加わっています。曲は全てBerneのオリジナル(Prelude Oneのみ、Mitchellとの共作)。ジャケットのフォトもBerne自身によるもの。 「Snakeoil(2012年)」には、不思議な静けさが漂っていて、Eicherの統制力を強く感じましたが、本作は、Berne達のより自由なプレイを聴き取ることができると思います。 他のECM作品よりも長めの静寂の中から音が立ち昇ってくる1曲目「Hora Feliz」。出だしは現代音楽風で、不思議な感覚にとらわれます。テーマの提示から、サックス、クラリネットのソロへと続き、演奏は徐々に熱を帯び始めます。5人による複雑なアンサンブルは、都会の夜によく似合うと思いました。(10分26秒) 2曲目「Stingray Shuffle」は、統制のとれたアンサンブルから始まります。曲が進むにつれて、演奏は自由度を増し、ノイジーな音の群れが宙を漂っていきます。(7分35秒) 幾何学的であり、かつリズミカルなピアノ・ソロからスタートする3曲目「Sideshow」。サックス、ドラムスとメンバーが順に加わるとスピーディーな展開となり、全員が一丸となって突き進んでいきます。中盤は、テンポを落し、5人が互いを探り合うかのようなインプロヴィゼーションを繰り広げ、再びアンサンブルへと集約。エレクトロニクスも駆使したドラマチックな展開は、都会の一日を音で表現しているかのよう。(26分01秒) 4曲目「Incidentals Contact」は、変幻自在の曲調で、Berneは、激しいブロウで闇を切り裂いていきます。5人の演奏は激しさを増し、緊張感の持続にゾクゾクしました。(10分47秒) 一転して、穏やかなテーマが奏でられる5曲目「Prelude One / Sequel Too」。但し、どこか不安げなムードも漂います。Berneのサックス・ソロは熱量を増し、他のメンバーを鼓舞していく。Smithのティンパニが終盤を盛り上げ、アルバムは幕を閉じます。 人ごみにもまれ、喧騒に疲れた現代人の心にダイレクトに届くであろう全5曲、約64分。 ヒリヒリとした緊張感が途絶えることはありません。ただ、このサウンドは、人を疲弊させるのではなく、むしろ力を与えてくれるものだと感じました。

    hiro さん

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