Serenity

これまで20枚以上アルバムをリリースしているスイス人ピアニスト/コンポーザーのティエリー・ラングの新生トリオ新作。

ティエリーがこよなく愛するのはビル・エヴァンス、2014年の9月にも来日しファンを魅了。
本作でも、最初の音を聴いてすぐリスナーを魅了するラング独特のメロディ、流れるように織り成されるタイトなハーモニック・インヴェンション、彼の手の強さ、フィンガリングのパワー。エレガントかつどこか懐かしい、しかしながら新しい息吹を感じることが出来る1枚。ここ最近はAbbot Bovetのサポートやチェンバー・オーケストラ, 、クワイアなどとの活動が多かったラングだが、ようやく”最も純粋な形のジャズ・ピアニスト”を感じることのできるトリオに戻った!20年間一緒にやってきたベーシスト Heiri Kaenzigと今回初めてのトリオ参加となるチューリッヒ出身のパーカッショニストAndi Pupatoが 参加、本作で新生トリオがスタート。「2013年7月にルツェルンで初めて一緒にリハーサルしたんだ。Andiは僕たちとすぐに調和できたんだ。彼と一緒に演奏して自分が何をやりたいかがはっきりと分かったんだ。ドラマーは常に存在感があるものだけど、Andiは時々静寂を好むんだ。これでかなり表現の幅が広がる、これまでその存在をも知らなかったドアを開けてくれたんだ。Andiがこの作品に僕を導いてくれたんだ。」とのこと。本トリオの今後も目が離せない!

Thierry Lang(p)
Heiri Kanzig(b)
Andi Pupato(ds)

2013年9月9,10日録音