SACD 輸入盤

ナポリ民謡&イタリア歌曲集 ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(2SACD限定盤)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
9999559262
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
限定盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明

EMI Signature Series
ナポリ民謡集&イタリア歌曲集
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ


往年の名テノール、ジュゼッペ・ディ・ステーファノの持ち味が最高に発揮されていたのが、ナポリ民謡とイタリア歌曲だったというのは多くの人が認めるところです。陽気で輝かしく、しかしときには哀愁を帯びた甘く切ない雰囲気をいっぱいに漂わせるその情熱的な歌唱は素晴らしいもので、特に30代の頃に録音したEMIのアルバムには、張りのある美声を生かした絶品ともいえる歌唱が良いコンディションで収録されていました。
 この2枚組SACDアルバムには、オリジナルの形で、名高い「ナポリ民謡集」と「イタリア歌曲集」が収められており、2011年のリマスターによって、ディ・ステーファノ全盛期の歌唱を味わうことができます。

【ディ・ステーファノ】
ディ・ステーファノは、1940年代から60年代前半にかけてイタリア・オペラ黄金時代を牽引した名テノール。マリア・カラスとの公私にわたるパートナーシップでも知られ、高音に独特の甘味を持つとされた美声と奔放なまでにオープンなパーソナリティとでファンから愛されたスター歌手でした。
 1921年7月24日、シチリア島・カターニア近郊の小村モッタ・サンタナスタージアに、靴の修理屋と裁縫を営む貧しい家庭の一人息子として生まれました。聖職に就くべくミラノのイエズス会修道院に入りますが、そこで美声を認められ、ミラノ、ドゥオーモの合唱隊に入ります。1938年にミラノとフィレンツェのコンテストで優勝、ニーノ・フローリオの芸名でカフェ、レストラン、映画館(上映前の余興として)などで歌い始めますが、オペラ・アリアはもちろん、カンツォーネや流行歌まで何でも歌ったとされています。
 1940年からはバリトン歌手、ルイージ・モンテサントに師事しますが、翌年からは兵役に付き、1943年のドイツ軍による北部イタリア占領に伴いスイスへ脱出を余儀なくされます。脱出後はしばらく難民キャンプでの暮らしが続きますが、ここでもやはり持ち前の美声が窮地を救い、1944年からローザンヌのイタリア語放送局、ラジオ・スイス・ロマンドに出演するようになり、またEMIとも契約してレコーディングも開始しています。
 1945年の帰国以降はオペラの舞台で活躍。1947年にはマスネ作曲の『マノン』デ・グリュー役でミラノ・スカラ座へ、48年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場へヴェルディ作曲『リゴレット』のマントヴァ公役でデビュー、またたく間にスター歌手の座に登りつめます。
 その美声に加え、舞台映えのする容姿、豊かな表情、その開放的な性格など、オペラ・ファンから「ピッポ(Pippo)」の愛称で常に親しまれ、愛され続けた歌手人生を送ったディ・ステーファノさん。オペラ公演の後は深夜まで飲み歩き、朝帰りしてまたその夜に舞台に立つことなど日常茶飯事だったと言われる奔放さもありましたが、そんなこともかえって人気を高める一因となっていたようです。マリア・カラスとは1951年の初共演以来「ベスト・パートナー」と讃えられ、EMIには2人を主役としたレコーディングが数多く残され、現在も名盤と評されています。私生活でも噂の絶えなかった2人の結び付きは1973年に同行したカラス最後の世界ツアーまで続きました。
 1955年頃から重い声質の役に挑戦するようになり、さらに名声を高めますが、そのことが結果的に喉に負担をかけてしまい、60年代に入ると次第に舞台から遠ざかり始めます。それでもリサイタルなどで常にファンを熱狂させるなど、そのスター性は衰えることがなかったようです。
 最後のオペラ出演は1992年6月、ローマのカラカラ大浴場跡でおこなわれた『トゥーランドット』の皇帝役で、その舞台人生に終止符を打ちました。
 2004年12月、ケニアのモンバサ近郊にある別荘に滞在中、妻と共に強盗に襲撃され、意識不明のままミラノへ搬送、以来ずっと意識の戻らない日々が続いていたといいます。
 2008年3月3日、3年以上におよんだ昏睡の末、ミラノの自宅で息を引き取られました。(HMV)

【収録情報】
Disc1
1. ロリータ(ブッツィ=ぺッチャ)
2. イデアーレ(トスティ)
3. 最後の歌(トスティ)
4. 四月(トスティ)
5. 夏の月(トスティ)
6. セレナータ(トスティ)
7. 朝の歌(レオンカヴァッロ)
8. われ、もはや愛さず(トスティ)
9. 魅惑(トスティ)
10. 別れの歌(トスティ)
11. かわいい口もと(トスティ)
12. 禁じられた音楽(ガスタルトン)

Disc2
1. フニクリ・フニクラ(デンツァ)
2. マレキアーレ(トスティ)
3. 新月(コスタ)
4. お母さん、何が知りたいの?(ヌティレ)
5. 帰れ!(ヴァレンテ)
6. カルメラ(デ・クルティス)
7. ガッパリア(ファルヴォ)
8. ナポリのマンドリン(タリアフェリ)
9. ナポリの想い出(ジョエ)
10. なぜ?(ペンニーノ)
11. アネマ・エ・コーレ(デスポジト)
12. 太陽に酔って(デスポジト)
13. 誰もなく(モドゥーニョ)
14. ヴリア(レンディーネ)
15. オー・ソレ・ミオ(ディ・カプア)
16. カタリー(つれない心)(カルディロ)
17. 帰れソレントへ(デ・クルティス)
18. 彼女に告げてよ(ファルヴォ)
19. 泣かないお前(デ・クルティス)
20. 遥かなるサンタ・ルチア(マリオ)
21. あなたにくちづけを(ディ・カプア)

 ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(テノール)
 G.M.ガリーノ指揮、管弦楽団(CD1、CD2:1-14)
 ディノ・オリヴィエリ指揮、管弦楽団(CD2:15-21)

 録音時期:1950年代
 録音方式:ステレオ&モノラル(セッション)
 SACD Hybrid
 2011年最新リマスター音源

ユーザーレビュー

総合評価

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輸入盤仕様の二枚組で国内盤一枚以下の価格...

投稿日:2012/05/23 (水)

輸入盤仕様の二枚組で国内盤一枚以下の価格なので、歌詞対訳を諦めれば超お買い得。61年のLP2枚分のステレオ録音中心に、二枚目には53年のモノ録音からのおまけが7曲入っている。ただしカタリーなど有名曲はこのモノ録音の方に多い。DSDリマスタリングは本シリーズ共通の優れた出来で、ハイブリッドCD層でも改善度が大きいのも他の本シリーズ同様。カレラスに似ているといわれるステファノ独特の少し叫びが混じる歌唱法(そこが、また魅力!!)が旧リマスターでは強調されて聴こえるが、新リマスターではリリックテナー本来のしなやかさが聴けるようになった。ステレオ化に後れを取ったEMIなので、61年録音も疑似ステレオのような音場感だが、音質は明らかに53年のモノより進歩している。録音とは逆にステファノの声は8年の違いだが、53年の方がさらに輝かしかったことがわかる。それにしても、カレラスの声をさらに晴れやかにしたようなステファノ全盛期の美声でナポリターナが楽しめるのは、他の歌手では味わえない幸せな経験だ。

Mickey さん | 埼玉県 | 不明

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その突き抜けるような声を聞きたくて購入し...

投稿日:2012/04/27 (金)

その突き抜けるような声を聞きたくて購入した2004年発売の国内盤があります。 さて、SACD との違いは如何に?! 私の耳でも答えは歴然!? stereo、monaural の表記はありませんが Disc2 のトラック15以降は録音年代からモノでしょうがどちらにも違いは感じられました。 (booklet によれば録音は1953年と1961年です。) こんなことはあまりやらないのですが、SACD 層と CD 層を聞き比べてみましたがやはりそれなりのことはあるようです。 (高級再生装置も欲しいが、よい耳も欲しい・・・笑) このシリーズはCDが取り出しにくいとの指摘もあるようですが、以前にもありましたから EMI にはこういうデザインをする人がいるのでしょう。 (保存版にはいいかも・・・) なお、ジャケット写真の左縦長のラベルは後から貼ってあるものなので端から剥がれそうです。

manmansaru さん | 神奈川県 | 不明

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