10

貴公子タルカンが7年ぶりのポップ・アルバムを発表！

　1992年のデビュー以来、他の追随を許さず常にナンバーワンの地位をキープし続けてきたトルコの男性ポップ歌手タルカン。昨年発表した『アフデ・ヴェファ〜サナートを歌う』（AYR-5397）は、彼にとって初めてのサナート（古典声楽系の歌謡音楽）作品でしたが、その意外な音楽性は国内外に大きな波紋を投げかけ、オーセンティックなトルコ歌謡を好むファンからは批判を受けていたのも事実ですが、それも彼がビッグ・スターだからこその誹謗といえたのでしょう。そのタルカンが、なんと１年という彼にとってはかなり短いタームで新作を発表、しかも今回は彼の本道であるポップ路線となりました。
　タイトル『10』が示すように、本作は彼にとって10枚目という節目のアルバム。ポップ・アルバムとしての前作『我が名をきみの心に書きとめて』（2010年）と同様、タルカンの自作曲だけでなく有名音楽家から提供された楽曲なども収められています。中でも、若き日のタルカンをサポートした女性ＳＳＷセゼン・アクスや、タルカンとはデュエット曲も出したことのある女性ＳＳＷナザン・オンジェルといったアーティストからの提供楽曲は大きな話題を呼びそうです。そしてタルカンはその甘いマスクに劣らない素晴らしい歌声で、ポップかつダンサブルな楽曲をしっかりと表現しています。
　アルバム制作では常に高いクォリティを目指すタルカンだけに、本来は新作発表まで数年掛かるのが通例。それだけに、今回わずか１年で新作を発表したことはかなりの驚きでした。もしかしたら前作のサナート作品は制作にあまり時間を掛けず、彼は長い時間を掛けてこのアルバムを作り続けていたのかもしれません。もちろん“らしさ”でいえば間違い無く本作の方が上で、当然ファンの多くは本作のようなポップ作品を待ち望んでいたに違いありません。
　圧倒的な信頼と実績を持つトルコ人アーティストだけに、本作も決してファンを裏切ることはありません！
（メーカー・インフォメーションより）