ヘッズとしての作品活動の再開は1982年の4月だった。彼らの初期ライヴ音源と、多数のゲストが参加したリメイン・イン・ライト 以降のライヴ音源とを各一枚づつに収録した二枚組ライヴ作 トーキング・ヘッズ・ライヴ(The Name Of This Band Is Talking Heads)を発表(表題は、ヘッズがかなり知られるようになってからも、バーン がステージを始める前に必ず入れていた奇妙な紹介MC - このバンドの名前はトーキング・ヘッズといいます - からとられたもの)。そしてスタジオ・アルバムとして通算5作目となる作品は、それからまた約一年半後にやっと出された。1983年に前作リメイン・イン・ライト から2年半ぶりとなる スピーキング・イン・タングス(Speaking In Tongues) を発表。しかしながらこの作品はジャケットの斬新さによる話題を省くと、サウンド的には大きな話題を集めることがなかった。イーノとのコンビを解消したバンドの新たな一歩としては地味なものに終わったといえる。