Ｓ．Ｓ．のデビュー作品であり、数あるバッハヴォーカリーズ作品の中でも不朽の名盤。この作品はＶＯＬ．１、２ともにガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」、マイルスの「スケッチズ・オブ・スペイン」と並んでＪＡＺＺとＣＬＡＳＳＩＣが壁を越えて生み出した名作の代表例と言えるだろう。

メンバーを一部入れ替えての2004年の録音。 ジャケットに「unwrapped」とあるとおり、全曲歌詞を歌っている。テクニックは相変らず素晴らしく、スウィングルシンガーズに初めて接した方は、その素晴らしさに圧倒されるはず。しかし、かつてのこのグーループを知る者としてはメンバーチェンジにより、声質が変わってしまっていること、そしてやはりスキャットを堪能したいのですよ。 このアルバムには、かつてのスウィングシンガーズは既に存在しない。

1968年の録音で一部モノラルも含まれている。 しかし、オリジナルメンバーによるスキャットのクリスマスソングには心を洗われますよ。やっぱり買ってよかった。

アカペラでは表現が難しそうな「バースデイ」に敢えて挑んでいるところが潔い！キングズシンガーズの”Back in The USSR”に匹敵する仕上がりです。