2003年にレコーディングの様子を撮影したメイキングDVDとのセットで発売され、その後も様々な形態で再発売されてきた、スターシップ・フィーチャリング・ミッキー・トーマスによる再録音ベスト・アルバム。
なのでRCA時代のオリジナル録音ではなく、ミッキー以外のオリジナルメンバーは参加していない(ドラムはポール・カントナー、マーティ・バリン、ジャック・キャサディによるKBCバンドでプレイしていた人)。ミッキーが在籍していた頃のジェファーソン・スターシップ〜スターシップの代表曲に加え、ミッキーがエルヴィン・ビショップ・バンド時代に歌った「愛に狂って」の新録が収められているのが特徴。加えてボーナストラックとして、パープル・ピラミッドレーベルのヒット企画であるトリビュートアルバムの数々から、ミッキーがボーカルを担当したロック有名曲のカバーも追加したお楽しみ盤だ。
録音はジャーニーの仕掛人である大物プロモーター、ハービー・ハーバートのオフィス内のスタジオで行われた(ボーナストラックを除く)。この時にプレイしているギタリスト(シスコ出身)はもう亡くなられていると思う。また、その後のツアーに帯同するようになるグレース・スリックのパートを歌う女性メンバーはまだいない。なので、ボーカルはミッキー一人だけである。オリジナル盤に付いていたDVDには、陣中見舞いにやって来てはいろいろと昔話をしてくれるポール・カントナーの姿も収められていた。