スタン・ケントン（Stan Kenton 1911年12月15日〜1979年8月25日）はアメリカ合衆国カンザス州生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、アレンジャー。当アルバムは1952年の録音で白人ビックバンド史上最高峰とされる歴史的名盤。何よりもバンドに在籍していた人達が後に独立して有名なジャズ演奏家として活躍していった事に驚きを感じる。トランペットがメイナード・ファーガソンとコンテ・カンドリ、トロンボーンがフランク・ロソリーノ、アルト・サックスがリー・コニッツ、テナー・サックスがリッチー・カミューカ、ギターがサル・サルヴァドール。この名手達を一糸乱れぬ楽団に仕立て上げた偉大な男スタン・ケントン。

安いけどね、Real Gone Jazz (Music Melon)のCDはちょっと質の問題がある。もちろんHMVの落ち度ではない。8枚のアルバムを4枚のCDに詰め、格安でというのはありがたい。Disc4のThe Ballad…に入”Ill Wind”が入りきらなかったため、割愛されている。これは目をつぶっても良いと思う。でもDisc2の”Too Much”は本当は”Two Much!”が正しい。あと”Suddenly I’m Sad”が3分22秒で音飛びする。PCで聴いてもCD Playerで聴いても音飛びする。傷や汚れはないので、Remasteringの過程でトラブルが起きていると推測する。聴いているこっちがSuddenly I’m Sadだった。

このアルバムの、ラストを飾る”Samba de Haps ”が好きですねぇ。私共のビックバンドでも、演奏レパートリーのひとつになっています。とにかくカッコイイ曲です。