Round About

Rearward、新録音第二弾。
ニューヨークのリズム隊をバックにしたAntonio Figuraに次いで、今年は新録もリリースするRearward。本作は正真正銘！？のイタリアン･ハード･バップの快心作です！メンバーを見て、あれ？とお思いの方も多いかもしれません。そうです。イタリアン･ジャズの今を伝えるAlbore のSound Six とかなりかぶってくるメンツ。High Fiveのルーカ･マンヌッツァ、マックス･イオナータ、アンディ･グラビッシュが参加。エピソードを伺う所によると、本作が、メンバー独自の自主制作をScema〜Reaward がリリースする運びとなったモノで先にあり、Sound Si xは、この作品を経てのAl boreのプロデュース作品とか(Al ｂoreプロデューサー談)。つまりは、本作、この面々たちの原点的な作品ともいえ、興味深いです。そして、Antonio Figura のピアノ･トリオに少しばかり難しいイメージを抱かれた方も、こちらは心配ご無用？ルーカ独特の強打しつつもしなやかで小気味の良いブロック･コードに導かれ、軽快なリズムも最高に気持ち良し！話題の豪放テナー、マックス･イオナータに、アンディ･グラビッシュの華麗かつ優しいトランペット、フリューゲル。この二人のフロントが本当に良く歌います。またフロントを心地良くプッシュするブロック･コードのみならず、全体を包むようなルーカの美しいピアノも絶品！特に、M-3のイントロに聴けるピアノの美しさには、本人のセンスが溢れています。またモーダルなホレス･シルヴァーなナンバーもスタイリッシュに仕上がるM-6もイタリアならでは！アップ･テンポの勢い、バラードの美しさ･･クラブ臭の抜けたHigh Five Quintet 的な音世界（初期High Five Quintet の世界？）。00 年代の美しきハード･バップ。お薦めです。（インフォより)

Luca Mannutza(p) Andy Gravish(tp, flh) Max Ionata(ts,ss) Max Bulgarelli(b) Marcello Di Leonardo(ds)