洋楽のバリエーションが一気に花開いた感のある１９８０年代らしいアルバムという印象ですが、当時中学生だった自分がＳAＧAを知るきっかけになったのは大ヒットした前作ではなく、こちらに収録の１曲目でした。ヤケに耳に残ったのでＬＰを買ってみたら結構面白く、その後も地味に追いかけるようになりました（当時はアルバムタイトルに「不思議の旅路」という不思議な邦題が付けられてたかと…）。当時のロック・ポップスの中でもコードの進行や曲調の転換に強烈な個性が発揮されていて、クラシックピアノを習っていた身としては「そう来るか？」といちいち驚きながら聴けるところが斬新でした。とは言えちゃんと５曲目や８曲目のようにじっくり聴かせるレパートリーもあり、ヴォーカル含めて演奏技術は当時から高かったんだなとあらためて思います。後にこのＣＤ版を買い直しましたが、ラストに追加収録された２曲目のロングヴァージョンは、最後に延々繰り返される同じパターンのコード進行にギターやキーボードが少しずつ形を変えて乗っかってくるところに、何だか「千本ノック」を見ているような趣きすら（？）感じます。

稀にみるリマスタリングの成功例。 TM NETWORKのhumansystemやswing out sisterのIt’s Better To Travelのそれと同じような感動があります。ヴォーカルだけ異常に持ち上げて無理やり音圧を稼ぐやり方はしてません。全体的に持ち上げて、クッキリとした音像になってます。 リミックスではないのでノイズ（As I Amのイントロ部分）は除去できてませんが、くぐもった感じやざらつきは見事に消えているので、おそらくリマスタリングでできることはやりきってます。 Ian Crichtonのギターがこんなに綺麗に録られているとは・・・

Voice of SAGA is back!祝マイケル・サドラー復帰！やっぱりSAGAはこの声だと思います（前作は悪くはなかったんですが正直違和感がありました）。オープニングから躍動感のある格好良い曲で始まり、ダンサンブルな２、ポップな３・５、ハードな６・９、らしいバラードの８、そしてラストを締めるプログレッシーな１０と１０曲を一気に聴けてしまいます（１１のライブは嬉しいおまけということで）。ここ最近のアルバムにあった格好良いインスト曲も欲しかったところですが、それは次回作に期待かな。とにかくものすごい数のアルバムを作ってきており、どれも一定水準をキープしてきていたのに、いまだにこれだけのクオリティーの作品を作れるなんて、ただ脱帽するだけです。

ギター結構ハードに弾きまくり。過去にリリースされているライブの中では最高の１枚。キーボードも魅力のグループ。

記念すべきサーガの１STアルバム。しばらく入手できませんでしたがいつのまにか買えるようになっていました。自分としては、２ｎｄ、３ｒｄよりすきなアルバムです。How Long,Humble Stance,と代表曲がならんでいます。 ジャケはなんだかよくわかりませんが、結構すきです。

いまひとつ知名度はないですが、サーガらしいアルバムです。ビヘビヤーよりいいと思います。隠れた名盤です。買って損はしないと思います。むしろ、このころが一番サーガらしい音になっています。

原点回帰 第２弾。「FULL CIRCLE」が1st・2nd辺りだとすると今回は2nd・3rd辺りか。　落ち着いたアルバムなのでSAGA初心者は地味に思うかもしれません。chapterシリーズが主軸になっているような感じもします。　 10曲目までがラストのWorlds Apart(Chapter 16)に向けての序曲ともとれます。chapterファン必須。

最高傑作アルバム「HOUSE OF CARDS」と原点回帰作「FULL CIRCLE」が一つになった（といってもバラ売りのものと全く同じものが外箱に入ったもの）入門お得セット。　この2枚でダメならSAGAは諦めてください。と言えそうな名刺代わり。

年齢を増すごとにハードになっていくSAGAの最もギター色が強いアルバム。 頭から尻尾まで飽きさせずに聴かせてしまうのはさすが。必殺のバラードがないことが惜しい。 初期のイメージのままいきなりこのアルバムを聴くとビックリします。 しかし、しっかりSAGA節で、すばらしきマンネリ。 ギルモア(key)がソロアルバム「GREAT ESCAPE」で見せたテンションの高さがそのまま反映されたような作風。 ぜひ、ドライヴのお供に。

Heads Or Talesを連想させるような元気なアルバム。　2000年代に入り、リリースのペースが衰えるどころか、逆に速いペースで安定供給をしている珍しいバンド。　 ハードな曲はもちろん、今回はIf I Were YouとBelieveのバラードが特に出色の完成度。