ジャケットのラブな感じでグッときますが、二人の美しい歌声もラブな感じで、飽きません。へナートとパトリシアのデュエットはたまらんです。

パトリシアの小鳥のさえずりのような美しい声、へナートのイケメンな声、この二つの声が絡み合い、ペソアの詩を歌い上げる。２枚のCDがサンバ、静かな曲で傾向を明確に分けている点も◎。気分で片方だけ聞いたりできます。二人の愛を感じます。

まずﾒﾛﾃﾞｨの美しさ｡そしてｷﾞﾀｰの響き｡二人の歌声の心地よさ｡うっとりするような素敵なｱﾙﾊﾞﾑです｡お互いを見つめ合うだけじゃなく､肩を並べて同じ空を見上げることの大切さ｡大人の二人からはそんな余裕の愛のかたちを教えてもらいました｡

アコースティックな古き良き時代を感じさせるようなアルバムだと思います。ＢＧＭとして聞き流すもよし、じっくりと聴き入るもよし、何れの楽しみ方もできるので、お勧めです。

アコギのシンプルな音作り、それにメロディーと。このアルバムは、久しぶりのマイヒットになりました。パトロシアの声、バニア・バストスを思い起こさせます。

やさしい声とメロディが心地いい。意味はわからないけど、歌っているのが全て詩というところもいろいろ想像できていい。ジャケットも革張りの古い本みたいだし、CDというよりはお気に入りの本みたいな感じ。 。

典型的なボサノヴァには無い適度なノリと、アレンジの趣味のよさ、実験的な音処理が魅力。2枚組という大作ながら、一気に2枚聴き通してしまえる聴き易さは◎。残念なのは本作の歌詞（詩人ペソア作）の訳が無い事。ジョビンばりの美メロに恍惚。