CD 輸入盤

『天正遣欧使節の音楽』 アントネッロ

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AMOE10004
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

『天正遣欧使節の音楽』 アントネッロ
構想10年、アントネッロが放つ渾身の力作!
悲劇の少年たちの物語を軸に、日本人の「音楽的ルーツ」に迫る!

世界的なリコーダー&コルネット奏者、濱田芳通が10年以上構想を練りあげた企画がついに音盤上に実現! キリスト教が伝来してから秀吉がバテレン追放令を発するまでの数十年間は、日本人が西洋音楽に接した最初の時代であり、この時期に根付いた音楽の影響は、今日想像するよりも遥かに大きかったと考えられます。今日に至るまで日本人の精神に根付いたこの時代の音楽を、天正遣欧使節の歩みを通じて多角的に検証する大企画です。
 天正使節の生い立ちを描くプロログからはじまり、ヨーロッパでの謁見(スペイン国王フェリペ二世、ローマ教皇グレゴリオ13世)、関白秀吉の御前演奏の再現と続き、フィナーレではキリシタン禁止令後も地下に潜伏して布教を続けた中浦ジュリアンの悲劇的な最期(10ヶ月の投獄の後、穴吊りの刑に処せられ死亡)までを音楽として描いています。アントネッロのリーダー濱田芳通は、足かけ10年以上、現在まで残っている記録・資料を可能な限り参照した上、この時代の作品を通り一遍に再現するのではなく、独自のアレンジを施して、この時代に天正使節によってもたらされた西洋音楽の影響が、21世紀のわれわれ現代人にまで及んでいることを知らしめるべく精魂を傾けた渾身の一枚。
 とにかく聴き所満載のこのアルバムですが、フィナーレ「中浦ジュリアンの殉教」は、マタイ受難曲の逮捕=裁判のシーンにも匹敵するといってもいいほどの感動的な音楽。司祭と信者たちによる重厚な応答からはじまり、やがて声が減っていき、(キリスト教の迫害によりどんどん信者が減っていく様子を表現している。)ついに呼応者が誰もいなくなる…。それは隠れキリシタンの時代となったことを表現し、ここで日本人先唱者として一節歌うのは「洋楽渡来考」で知られる皆川達夫氏(立教大学名誉教授)。最後のアンティフォナ《ぱらいぞに》は、皆が天国へ行きますように…という願いが込められています。
 今回もジャケット・アートワークはさそうあきら氏(漫画家- 現在公開中の映画「神童」の原作者)によるもの。西洋絵画をあしらったありがちな古楽ジャケットとは一線を画するものに仕上がっています。
 アントネッロは目白バ・ロック音楽祭(2007年6月1日〜6月24日)に主要キャストとして出演します。(キングインターナショナル)

【プロログ】
・パッサメッツォ上の五木の子守唄
・漆黒の南蛮履
・とりこてあ(アロンソ)
・夜は暗うて
・こんけららばれ
【出航】
・牛飼いとお針箱
【国王フェリペ 2 世謁見】
・いと甘き覚え(カベソン)
・あめまりあ(ゲレーロ)
・川内の子守唄
・ファンタシア(カレイラ)
【舞踏会】
・花の舞
・スパニョレッタ(カローゾ)
【伊東マンショの郷愁】
・日向木挽唄
【ローマにて】
・馬上にて
・らおだて
・そなたはさながら清らなり(バッサーノ)
・でんでれん
・天主のサントスは来たりて(サカラメンタ提要)
【関白秀吉謁見】
・こんけららばれ(カレイラ/ナルバエス)
【中浦ジュリアンの回想】
・中浦手毬唄
・いと甘き覚え(オルティス)
・誰人が幸いなるか存じてをる(ヴェッキ)
・ろどりごまるちねす殿(作者不詳)
【中浦ジュリアンの殉教】
・らだにあす
・こんけららばれ
・パライゾに

 アントネッロ
  濱田芳通(音楽監督/コルネタ/フラウタ)
  石川かおり(ビオラ・ダルコ)
  西山まりえ(アルパ/クラボ)
  春日保人(歌/篠笛/一節切)
  花井尚美、藤沢エリカ、岡庭弥生(歌)
  わだみつひろ(タンボール)
  矢野薫(クラボ)
 賛助、及び特別出演:
  三浦一雄、皆川達夫、大平紀之、ケント・ラフ、鈴木克精、細川大介(歌)
  中村孝志(トロンベタ)
 録音:2007年3月27-28日 東京・関口台スタジオ
 24bit96KHz

ユーザーレビュー

総合評価

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私はとても感銘を受けました(といっても、...

投稿日:2007/07/17 (火)

私はとても感銘を受けました(といっても、何度も聴いてやっと)が、これを誰にでも、何の説明もなく推薦をするかというと、それはしないと思います。 クアトロ・ラガツイさんの演奏会で聴きたいというお気持ちも分かります。 私は、この音楽から、逆に演劇や映画をつくったら面白いかなあと思いました。

garjyu さん | 東京 | 不明

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企画や発想についてはとてもすばらしいし、...

投稿日:2007/07/09 (月)

企画や発想についてはとてもすばらしいし、賞賛に値するものがあると思う。 しかしながら、彼等の既出のCD’薔薇の中の薔薇’でも感じられたのだが、器楽の演奏レベルの高さに対し、歌(特に女声)にギャップがあり過ぎる。普通のクラッシックの発声法を採用していないことは充分考慮するとしても、歌が入った瞬間に曲のイメージが壊れてしまうことがあるといささか残念に思う。

マイナーレーベル さん | 東京都 | 不明

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このような企画については長崎の住民として...

投稿日:2007/07/05 (木)

このような企画については長崎の住民として嬉しいし、評価したい。 音楽CDではなく、演奏会の生演奏として聴きたい。 高く敬意を表しつつも、あえて一言いうと、音楽による物語の性格からか、ややごった煮の印象。

クアトロ・ラガツイ さん | 長崎市 | 不明

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