Ravel / Kodaly / Debussy レビュー一覧

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  • ここに聴くコダーイの《孔雀》は、恐らく世界初演の実況...

    投稿日:2011/05/29

    ここに聴くコダーイの《孔雀》は、恐らく世界初演の実況録音ではないか。1939年はメンゲルベルクにとって当たり年で、有名なマーラーの交響曲第4番のライヴ録音も残している。メンゲルベルクといえばルバートやポルタメントが頻出するイメージが強いが、ここに聴かれる演奏は割とオーソドックスな解釈であり、自由闊達な表現よりスタンダードの確立に重きを置いたようである。とはいえ随所にメンゲルベルクならではの工夫も見え隠れし、特に終曲の盛り上がりはさすがだ。併録の《ダフニスとクロエ》など、ラヴェルが没してまだ間もない頃の録音だが、そうした新しい作品に対する柔軟性はピカ一で、メンゲルベルクの近現代音楽への造詣の深さを物語る。特に《全員の踊り》におけるテンションの高さと合奏の上手さは並々ならぬものがあり、後年のミュンシュもかくやといった感じだ。もっとも、録音は恐らくアセテート盤に記録された放送音源であり、音質は多くを望めないが、そうしたハンディを超えて確かに通ずるものがあると言える。戦後のスイス幽閉が響いて、戦前の四大巨匠の中で、唯一メンゲルベルクだけがLP盤を残せなかったのは残念だが、残された歴史遺産とも言うべき録音を、今日味わうことが出来るのは有り難い。

    遊悠音詩人 さん

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