Bonjour

ファンの皆さまお待たせいたしました！　遂にカリスマ・ロッカー、ラシッド・タハの新作がリリースされます！！
新録としては2006年に原点回帰プロジェクト・アルバムの第２弾『ディワン 2』(ライス WRR-5035)以来のリリースですから３年ぶりということになります。
1958年にアルジェリアで生まれたラシッド・タハは10歳のときに家族とともにフランスに移住。その後80年代初頭に同じマグレブ系移民たちと共に＜カルト・ド・セジュール＞というグループを結成し、プロ・デビューを果たしました。そして90年代に入るとソロ・デビューし、旧友でもあるギタリスト、スティーヴ・ヒレッジのプロデュースで次々と話題作を発表。これまでに８枚のオリジナル・アルバムをリリースしています。
そして今回はその長年連れ添ってきたスティーヴ・ヒレッジから離れ、何人かのプロデューサーと組むことで、新たなタハ流儀の独自のロックを創造してくれました。
特筆すべきは初のニューヨーク録音を敢行したこと。そこでのプロデューサーはデイヴィッド・ボウイやキュア、坂本龍一などを手掛けたマーク・プラティ。フランスのアーティストも多く手掛けているプロデューサーだけあってタハの魅力を最大限に引き出していると言っていいでしょう。
タイトルにある“ボンジュール”とはもちろんフランス語で「こんにちは」。こんな不信の時代に、まだまだ様々な人々と積極的に触れあいたいというタハの強い想いが詰まっているのです。
そんな思いはサウンドにも表れ、タハ（＋ヒレッジ）のトレード・マークのひとつである切れ味鋭いディストーション・ギターや強烈なダンス・ビートは鳴りを潜め、変わりにジョニー・キャッシュのような渋めのカントリー・サウンドとアラブ音楽（と少々のエレクトロニクス）が混じりあって、オリジナルなグルーヴとロマンティシズムであふれています。
人生の酸いも甘いも知った50歳を過ぎて到達したこの優しさとエレガンスに満ちたサウンド。最近、英米のヴェテラン・ロッカーたちが軒並み充実した作品を発表していますが、それらと同じロック・コーナーに並べてもいい傑作と断言しましょう。
これをいま聴かなくて何を聴く！
（メーカー資料より）