Dark Day

ティピカル・キャッツのメンバーの中でも飛びぬけたリリックのセンスでアメリカのみならずヨーロッパやここ日本でも熱狂的なファンを持つシカゴ在住のラッパー、クウェルによる四枚目のソロ・アルバム『Dark Day』。　ソロ・デビュー作『If It Ain’t Been In a Pawn Shop』とそれに続く『Rubber Duckie Experiment』によってコアなアングラ・リスナーから熱い視線を注がれるようになり、「Qwel and Maker」名義のサード『the Harvest』の成功でソロ・マイカーとして確固たる地位を確立した彼がドロップしたこの第四作は、イルでドープなこれまでのシカゴ・マナーを踏襲しつつもカンパニー・フロウやエイソップ・ロックあたりのNYアンダーグラウンド黄金時代を髣髴させる抜群の完成度で更なる大爆発間違いなし！！！　耳にこびりつくようなハイトーンで早口な独特のフロウ、スモーキーでダウナーなトラック、考え抜かれた詩的なリリックの世界観など、洋モノ・リスナーだけでなくMSCや降神 aka テンプルATSあたりのジャパニーズ・ヒップホップ・ファンにも気に入ってもらえそうな要素がたっぷり。　従来のシカゴ・アングラ好きはもちろんのこと、RhymesayersやLiving Legendsのファンにも断然オススメ、アンダーグラウンド・シーンの底力を存分に見せつけた渾身の一撃で、こいつは本当に行く末が楽しみっす！