CD 輸入盤(国内盤仕様)

Eternal Getdown

Quetzal (ケッツァル)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
FLR24016
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Japan (国内盤仕様)
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

新世代チカーノ・ロック・バンド
待望のスミソニアン・フォークウェイズ・リリース第二弾!

 チカーノ(メキシコ系アメリカ人)が人口の多くを占めるイーストL.A.から登場した、新世代チカーノ・ロック・バンド、ケッツァル。これまでに6枚のアルバムをリリース、最初の4作はBarrio Gold Recordsが、5作目にあたりグラミー賞ベスト・ラテン・ロック・アルバムを受賞した『イマジナリーズ』(FLR-2089)はライス・レコードが国内盤をリリースしてきました。これまでに複数回の来日公演も行い、日本でも非常に人気の高いグループです。彼らが5作目『イマジナリーズ』以来、5年振りにスミソニアン・フォークウェイズから新作をリリースします。
 ケッツァルはマルチ弦楽器奏者ケッツァル・フローレスを中心にイーストL.A.の若手ミュージシャン達によって結成され、1998年にアルバム・デビュー、メキシコ歌謡ランチェーラやベラクルスで盛んなソン・ハローチョといったメキシコ音楽をルーツに、ロックやソウル、そしてアフロ・キューバンなどと組み合わせた新しいスタイルを作りだしました。中心メンバーである女性歌手マーサの力強い歌声とメッセージ性の強い歌詞も相まって、同時期に登場したオゾマトリらと共に、新世代チカーノ・バンドとして地元のチカーノ・コミュニティにおいて絶大な人気を得てきました。メンバーの入れ替わりを経て、核となるメンバーはフローレスとマーサ、ベースのフアン・ペレス、そしてカマシ・ワシントン『ジ・エピック』やケンドリック・ラマー『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』などの話題作に参加している日系ヴァイオリン奏者ティラナ・エノモトの4名。その他、流動的に多数のメンバーが参加するコレクティヴ的な活動形態をとっています。
 本作は2014年の“Quetzanimales”以来、3年振り7作目。グラミー賞ウィナーとなった『イマジナリーズ』以来のスミソニアン・フォークウェイズからのリリース作となります。従来のようにメキシコ音楽を軸にロックやソウル、アフロ・キューバンをかけ合わせたサウンドは健在ですが、これまでの作品にはなかったハードでパワフルなロックよりのアンサンブルが本作の特徴。独創的なインストゥルメンタル・ナンバーや、チカーノ・ロックといえばの超定番曲「ラ・バンバ」など、多彩なレパートリとサウンドが溢れる全18曲の大作に仕上がっています。参加メンバーはアヴィーチー“Wake Me Up”のヴォーカルを担当した男性R&B歌手アロー・ブラックを含む、総勢22名。和太鼓を導入した曲もあり、これまで以上に文化多様性を踏まえた作品内容になっています。
 チカーノ・ロックの最高峰ケッツァルの健在振りを知らしめる力作。長年のファンも嬉しい一枚になっています。

(メーカー・インフォメーションより)

内容詳細

マーサとケッツァル・フローレスを核とする音楽文化コレクティブとしての性格が、ますます際立ってきたよう。伝統楽器の音色を歪ませて、ハード・ロックさながらの轟音を聴かせる趣向が、彼らならでは。メキシコ系アメリカ人としての不安と怒りをうかがわせる反面、息子世代の参加には、“希望”の表明も。(真)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. Espejos vs. The Gaze (Espejos vs. La Mirada)
  • 02. Pillow People (Gente de Almohada)
  • 03. Critical Time (Tiempo Crítico)
  • 04. Barrio Healer (La Curandera del Barrio)
  • 05. Olokun y Yemayá
  • 06. La danza de Coyolxauhqui (The Dance of Coyolxauhqui)
  • 07. La bamba
  • 08. Get to Knowing (Conociendo)
  • 09. ¡Mira! (Look!)
  • 10. Mamá Nahual
  • 11. La Lloroncita
  • 12. Ay que no que no
  • 13. Unbound (Sueltos)
  • 14. Pajaritos
  • 15. Cellular Memory (Memoria Celular)
  • 16. Godo Alfredo
  • 17. Toro Ayotzinapa
  • 18. La indita

ユーザーレビュー

総合評価

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実際に、全18曲計77分を聴いてみて… ...

投稿日:2017/04/03 (月)

実際に、全18曲計77分を聴いてみて… …っていうか、その前に、 今回のはレーベルが、Smithsonian FolkwaysからのCDなんで、 そこそこ詳細なブックレットが付くんだろうな、 とは思っていたけれど、 最初、パッケージを開けて… 何か、紙仕様ジャケットに分厚いアレが入ってるな、 と思ってはいたけど、最初の1週間は何も見ずに曲だけ聴いていたので… その後、実際に取り出して見てみたら… 何か表紙の前後ろが上下サカサマになってるデザインだな、 と思ったら… その片側から開くと英語版、ひっくり返して反対側から開くとスペイン語版、 という仕様になってたんで、 …コレまで、歌詞が英語とスペイン語との対訳とか、 英語とポルトガル語の対訳になってる、みたいな仕様のブックレットは、 何回か見たことがあったけれど、 こういう形式のは初めてだったんで、少し驚いたり… ただ、色々と、 導入文や各ミュージシャンの紹介、各収録曲のクレジットと解説文… って部分では充実しているブックレットだけれど… 歌詞カードではない…各曲の歌詞については、記載がなかったな… というのが日本人的には、若干残念かな… 日本語訳の歌詞なんかは全く不必要だけど、せめて、 各曲のオリジナルの歌詞の記載もあれば、よかったのにな…と。 前にAlt.Latinoの放送では、 Smithsonian Folkwaysからのアルバムは、 ライナーノウツを全部フリーでDL出来る、って言ってたけど… 確認したら、やっぱ、 ソレはこのCDの付属ブックレットのPDF版、ってだけで同じだから… 歌詞カードとしては機能しないんだな…。 …まぁ、その辺は、若干残念ではあるけれど、その分、 歌詞の一字一句が全部聴き取れて分かるようになるまで、 徹底的に繰り返し聴いて楽しんでくれ、 ということなのかな…と前向きに受止めるしか、ないのかな… という感じ。 …ともかく、各曲の解説的なことはブックレットに記載があるんで、 ソレを見ればいいとして… 全18曲計77分を聴いて、印象に残った曲を幾つか挙げると… 1曲目「Espejos Vs. The Gaze (Espejos Vs. La Mirada)」は、 冒頭部分が、何語なのかな?…ってのが第一印象な曲… ブックレットによると、Purepecha(プレペチャ)語という、 メキシコ中部ミチョアカン州北西部辺りの先住民族 (タラスカンまたはタラスコ族と呼ばれている人達)の言語らしい。 2曲目「Pillow People (Gente De Almohada)」は、 単純に、リズムやテンポが軽くていい感じな明るめのフォークロック曲だな、 ってことで好印象な感じ… 1曲目のが少し重みのある感じの曲だった次にコレってことで、 余計にそう感じたのかも知れないけど…。 4曲目「Barrio Healer (La Curandera Del Barrio)」は、 ともかく民族音楽系要素と西洋音楽系要素、 ロック等の現代音楽要素とかが渾然一体となってる系の曲。 …個人的には、このアルバムが届く少し前に偶然、 アメリカ大陸先住民族系の伝統医学的ヒーラーのことを、 そのヒーラーが男の場合は「Curandero」(クランデロ)、 女の場合は「Curandera」(クランデラ)… そういう風習のことをCuranderismo(クランデリスモ)と言うんだ… ということを知ったので、 そういうのを題材にイメージを膨らませて創った曲なのか… と、へぇ、と思ったりも…。 5曲目「Olokun Y Yemaya」は、 Olokun(オロクン)は、両性具有のオリシャで、 富、健康、繁栄、海洋底のオリシャ。 Yemaya(ユェマヤ)は、海、創造、母性、妊婦のオリシャで、 母なるオリシャ、と呼ばれてたりする…で、 そのユェマヤはサンテリア信仰のオリシャ(神様)だけど、 キリスト教の聖母マリアといっしょくたになった混合宗教的なアレに、 キューバとかでは、なっていて…だから、歌詞で… マリア♪ユェマヤ♪と並べて歌ってるのかな…みたいな部分を、 この曲のサビっぽい部分を聴きながら、 漠然と思ったり…。 6曲目「La Danza De Coyolxauhqui (The Dance Of Coyolxauhqui)」は、 Coyolxauhqui(コヨルシャウキ)はアステカ神話に登場する、 地母神コワトリクェと狩猟神ミシュコワトルの娘、 だとか…コーラス的なハミングっぽいのは多少入ってるかも、だけど、 基本的には楽器演奏だけの曲。で、色んな楽器音が織り込まれた曲の中に、 太鼓っぽい演奏音も、入ってる…そういうのをソコで使う必然性は、 イマイチ分からないけれど…。 7曲目「La Bamba」は、 ソン・ハローチョの代表的定番曲のラ・バンバだけど、 色んな人達が色んなバージョンでやっていて… このバージョンはこのバージョンで、ソン・ハローチョ要素に、 アフロキューバン系なパーカッション要素を加えたり、 また西洋音楽要素的なストリングス要素や、 ロック音楽要素(エレキギター、エレキベイス、ドラムス) との混在とか融合とかって部分があったりと色々と楽しめて聴き所満載な曲 になっていて、 オリジナルの伝統音楽曲や他の色々なバージョンを知ってれば知ってるほど、 聴いていて楽しさを感じる仕上がりの曲じゃないかな…という印象。 8曲目「Get To Knowing (Conociendo) [Feat. Aloe Blacc]」は、 コラボしているAloe Blacc(アロウ・ブラック)はカリフォルニア州出身で、 ソウルやヒップホップ系の黒人ミュージシャン… この人がどれくらい有名な人なのか自分は正直実感がないけれど、 でも、去年2016年11月発売のCeci Bastida(セスィ・バスティーダ)の ミニアルバム「Sueno」の1曲目でセスィとコラボしてたんで、 あぁあの時の人か、ラテンアメリカ系アーティストと何かしら縁のある人なのかな… と漠然と思ったり…。曲は… 皆、どんどん積極的に知り合いになってお互いをよく知り合って、 人種の壁や文化の壁や、ソコから起こる人種差別等をなくしていこう! という想いが込められた… 民族音楽系要素とポップでファンクなR&B音楽要素とが融合した感じの曲。 11曲目「La Lloroncita」は、 ラテンアメリカ圏で有名なラ・ヨロナの物語…ってのは一応知っているけど、 そのラ・ヨロナの行動に対して、 現代フェミニスト的な解釈で歌詞をつけたのが、 この、ラ・ヨロンスィタ、だとか… 18曲目「La Indita」は、 何か急に子供の歌声が…みたいな部分が印象に残る曲だけれど… その子供の歌声は…バンドの創設者でリーダーの Quetzal Flores(ケツァル・フローレス) とバンドのリードシンガーで打楽器奏者で…学位を持った学者でもある… Martha Gonzalez(マルタ・ゴンサレス)が結婚していて、 その2人の息子であるサンディノ・ゴンサレス=フローレス…今10歳で5年生だとか… とコラボしての曲… メキシコで最も敬愛されている宗教的シンボルだという La Virgen de Guadalupe(ラ・ビルヘン・デ・グァダルペ/グァダルペの聖母) と関係する曲…らしい… とりあえず、伴奏楽器はカリブ海地域の楽器で、 ソン・ハローチョのメキシコ南部ベラクルス州ではマリンボルと呼ばれる、 木箱にメタルプレートが付いた形態のイディオフォンの一種… であるマリンボルのみ、それに母子の歌声…という素朴な中にも何か、 神秘的な雰囲気を感じるハーモニーの曲。 …他にも印象深い曲は、あるけれど… 全18曲中、歌詞のない実質的に演奏だけの曲が5曲… まぁ、歌詞のある曲もない曲も、全体的には音楽的なバラエティに富んでいて、 飽きずに色々楽しめてかつ分量も計77分とたっぷりなので、 初めてこのバンドの楽曲に触れる人も、長年のこのバンドのファンの人も、 夫々に、堪能出来るように出来ていて… 個人的には、 14曲目「Pajaritos」では、 Mbiraというアフリカのイディオフォン的楽器が使われていたり… とか、そういう今回初めて存在を知った楽器のこととか… まだまだ知らないことはいっぱいあって、音楽の世界は奥深いな… と改めて思ったりとか、そんな部分も含めて、 ただBGM的に流し聴くもよし、ブックレットの解説文を読みながら、 色々と想いを馳せつつ聴くもよし… 現状はまだ、この1週間で各曲10数回ずつ聴いた程度だけれど、 今後まだまだ繰り返し繰り返し聴いても、 ずっと楽しめそうな感じで、 まさに、永遠に聴き続けてもリラックス出来たり楽しめる、 タイトル通り「The Eternal Getdown」な、 そんなアルバムってことかな… ってことで、今回、縁が巡って来て入手した甲斐は十分にあったな、 と満足しています。

♂猫Junn-Junn さん | 東京都 | 不明

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