短命に終わった名ｸﾞﾙｰﾌﾟのｱﾝｿﾛｼﾞｰが遂に！との喜びも束の間、目玉のｾｶﾝﾄﾞは単体発売されたﾃﾞﾓ録音集にｵｰｳﾞｧｰﾀﾞﾋﾞﾝｸﾞをほどこしたでっちあげ（しかもﾏｼｭｰｽﾞのｿﾛからのﾘﾐｯｸｽも収録）という“それはないでしょ”のダメ盤。救いは未発表のﾗｲｳﾞだがこれも録音ｸﾚｼﾞｯﾄが無く疑惑は残る。最後のｼﾝｸﾞﾙｳﾞｧｰｼﾞｮﾝっていったいどこから持ってきたの？ ﾏｼｭｰｽﾞの引退記念なのかも知れないけど自分たちの名声を汚す結果となったのは残念。ま、廃盤になってるよりはマシ、ということでこの評価。

I･ﾏｼｭｰｽﾞとA･ﾛﾊﾞｰﾂの双頭バンドですが、まさにお互いの良さが最高の形で引き出された傑作。乾いたｶﾝﾄﾘｰ風味と湿ったﾌﾞﾘﾃｨｯｼｭ風味が程よくブレンドされ、聴くものを飽きさせません。ｶｳﾞｧｰも含め楽曲もすばらしく、いわゆる“イギリスのアメリカ”路線の中でも間違い無く1,2を争う作品ではないでしょうか。