Los No.1 De Todos Los Tiempos

プエルト･リコ・ヴィンテージを語れば必ず名前の上がるピアニスト、ピフアン｡
サルサ／ブーガルー／デスカルガまでこなす
謎の名士率いる当代随一のコンボ「ピフアン・イ・ス・セステート」の
60-70年代レア･トラックス・セレククション

短髪ニヒルなこのオトコ、端整な面立ちに反してその音は極めて危険！ピフアンことペドロ･ピニェロ･ゴンサーレス｡60's後期〜70年代に渡り活躍した､ヴィンテージ･ラテン＆レア･グルーヴ・ファンが挙ってノックアウトされる名トラックを数多く残した名コンボ「ピフアン・イ・ス・セステート」率いるピアニストであり､コンポーザーである｡そのレコーディングは、CD化があまり進まず一部のマニア以外には謎めいた存在の代表格であったが､ついにそのレア･トラックスがセレクションCDとなってリリース｡

今回CDに含まれるのは、主に1966年〜75年にボリンケン､クバネイ、ヒット・パレード、トロピカルといった当時のプエルト･リコ・インディペンデント･レーベルに残された貴重な音源｡中でも､ラテン･ディガー／DJから圧倒的な支持を受けるデスカルガM4、そして怪しいコーラスが猛烈にサイケな傑作ブーガルートラック･M15が嬉しいほどに危険極まりない聞き応え。他にも楽園ムード漂うプエルト･リコらしい島歌サルサから､俄かに疾走するグァグァンコー､エロティックなまでに濃密なミディアム･ソン／モントゥーノ、わざと控えめなブーガルー風セッションなどなど､かなり統一感の無い多岐に渡るテイストのレパートリーだが、セクステット編成という同時代のバンドとしては特異なスモール･コンボのタイトなアンサンブルが､時にジャジーで、時にラウンジーな演出で聞きどころを創出。この何ともいえないアンバランス感がピフアン独特の持ち味であり､ラテン･リスナーを越えたフォロアーを生み出しているのだ。平たく言えばB級、でも聞き流すことを許さないインパクトが､まさに謎の重鎮ピフアンそのもの｡この再発見が、新しい！！