Este Mundo

故ミシェル・ペトルチアーニの兄、フィリップ・ペトルチアーニの通算6 作目のアルバム。10 月公開のミシェルの伝記映画「情熱のピアニズム」にも出演し、数々のエピソードを語っています。彼らの父トニー・ペトルチアーニもギタリスト。ベーシストのルイ、ギタリストのフィリップ、ピアニストのミシェル。この3 兄弟に父トニーは、熱心な音楽英才教育を施しました。その飛び抜けた才能で、いち早くスターダムにのし上がった弟ミシェルと共に渡米。デュオ・ツアーも慣行します。そこでジョン・アバークロンビーと出会い、父トニー以外のギタリストから初めて大きな影響を受ける事となります。

本作は、父トニーの教え子でもある女性シンガー、ナタリー・ブランのヴォーカルを全面にフィーチュアしたクァルテット作品。ドラムのマヌ・ロシェとエレクトリック・ベースのドミニク・ディ・ピアッツア、共にミシェルとの共演歴もある剛腕プレイヤー達が脇を固めます。

兄弟譲り？！のヨーロッパ的でリリカルなメロディーのオリジナル曲と、王道スタンダードを半々収録。フローラ・プリム辺りを彷彿とさせるナタリーの、ラテン・コンテンポラリー風で大らかなヴォーカリーズも魅力的。シンセ・ギターをフィーチュアしたM-1 は初期メセニー・グループ風のナンバー。ドミニクの超技巧エレベ・ソロも最大の聴き所です。フュージョン＆主流派両方のギター・ファンにオススメのスインギー＆ファンキーな秀作アルバムです。(新譜インフォより)

Philippe Petrucciani (g, synth guitar) , Nathalie Blanc (vo) , Dominique Di Piazza (eb) , Manhu Roche (ds)