シュトゥッツマンのペルゴレージは「スターバト・マーテル」「サルヴェ・レジーナ」という旧盤が３千円近くで現役です。この再発売盤は廉価な上に、以上２曲に加えてヴィヴァルディが入ってる！超お買い得です。グッドマン指揮の合奏は密度の濃い立派な演奏。独唱はノルベルク＝シュルツ(Sop)、シュトゥッツマンとも、バロック唱法ではなく普通に現代的な安定した歌い方。「サルヴェ」とヴィヴァルディはシュトゥッツマンのみの独唱。ヴィヴァルディのバックを弾く現代楽器の合奏団は、モーツァルトで聞かせた甘ったるさを抑えて骨太な演奏。

シュトゥッツマンの声が聴けるので購入したが、その予想外の出来栄えに驚いた。グッドマン/ハノーヴァー・バンドの演奏も禁欲的で華美にならず、この曲の雰囲気を良く伝えている。特に後半のヴィヴァルディにいたっては同曲中のベストＣＤといっても過言ではなかろう。