「スペインが生んだ天才ギタリスト」パコ・デ・ルシア。1947年12月21日にスペインの最南端、ジブラルタル海峡に面した港町、アルへシーラスに4人兄弟の末っ子として生まれる。1967年に19歳でデビュー、伝説のカンタンテ、カマロンと共に「天才少年」と言われていた。Paco De Lucia(パコ・デ・ルシア)というのは芸名で本名はフランシスコ・サンチェス・ゴメス。「ギタリストなら一度は必ず通る道」とも言われるパコ・デ・ルシアとは・・・。
1975年にパコ・デ・ルシアはそれまでクラシック音楽にしか解放されていなかったマドリードの王立劇場でのリサイタルを開きました。その時に録音されたアルバムが“Paco De Lucia En Vivo”です。パコの他の作品でも言える事ですが、この作品でもただその素晴らしく完璧なギター・テクニックを披露しているだけでは決して無く、ギターと演奏者の一体感が体験できる素晴らしい内容となっています。豊かなフレーズのその奥に存在する情念のようなもの・・・それは彼にしか出す事の出来ない何か神懸り的なものすら感じます。また翌年76年に発表したアルバム“Almoraima(アルモライマ)”はパコの中期での傑作、名盤として評価の高い作品。