トスカニーニ、ザルツブルク、ルツェルン音楽祭ライヴ
夢のウィーン・フィルとの共演含む!
トスカニーニ&ウィーン・フィルの演奏会録音という夢のような貴重ライヴが登場。1934年のザルツブルク音楽祭に初登場のトスカニーニはウィーン・フィル演奏会を指揮して絶賛を博し、翌年からオペラも指揮します。今回は初登場時の『ジークフリートの死と葬送音楽』が収録されております。予想より遅めのテンポで伸び伸びとしたフレージング、黄金色に輝くような華麗な音色。これは称賛も頷けます。1937年は伝説の『マイスタージンガー』を指揮した年ですが、演奏会の記録が現存し、『田園』は断片とも言える状態で音質も悪く無念ですが、『死と変容』はウィーン・フィルの色気たっぷりの美演が味わえる音質です。
そして1938年のザルツブルク音楽祭をトスカニーニはドイツのオーストリア併合を嫌ってキャンセル。対抗してルツェルン音楽祭創設に深くかかわり、ファシズムに追われた演奏家を招いて自らも登壇。ルツェルン音楽祭管を指揮して堂々たるブラームスを聴かせました。1930年代のトスカニーニは柔軟なテンポ変化が特徴で晩年のギスギス感がないところが最大の美点です。(輸入元情報)
【収録情報】
ザルツブルク音楽祭編
1. ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』〜第4楽章(冒頭欠落)、第5楽章
2. リヒャルト・シュトラウス:交響詩『死と浄化(変容)』 op.24
3. ワーグナー:『神々の黄昏』〜ジークフリートの死と葬送音楽
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
録音時期:1937年8月24日(1,2)、1934年8月26日(3)
録音場所:ザルツブルク
録音方式:モノラル(ライヴ)
ルツェルン音楽祭編
1. ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
2. ケルビーニ:歌劇『アナクレオン』序曲
ルツェルン音楽祭管弦楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
録音時期:1938年8月27日
録音場所:ルツェルン
録音方式:モノラル(ライヴ)