DVD 輸入盤

ツィンマーマン:『軍人たち』(メッツマッハー指揮)、シュレーカー:『烙印を押された人々』(ケント・ナガノ指揮)、ベルク:『ルル』(M.アルブレヒト指揮)(4DVD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2072972
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


ザルツブルク音楽祭モダン・オペラ・ボックス(4DVD)
ツィンマーマン『軍人たち』、シュレーカー『烙印を押された人々』、ベルク『ルル』


これまでザルツブルク音楽祭で上演された20世紀のオペラ作品3つをまとめたBOXセット。
 2012年に上演され絶賛されたツィンマーマンの『軍人たち』。ラトビアの演出家アルヴィス・ヘルマニスの舞台はフェルゼンライトシューレの横長の舞台を見事に使い、あまりエキセントリックな手法を使うことなく、近代の軍隊が日常社会を蝕んでいく不条理を鋭く描いています。近現代作品に強いメッツマッハーも本領発揮といった感じの展開をみせています。
 ケント・ナガノ指揮、ニコラウス・レーンホフ演出により、2005年のザルツブルク音楽祭オープニング上演されたシュレーカー最大の人気作『烙印を押された人々』。16世紀ジェノヴァを舞台とした作品で、120人以上のオケと大掛かりなセットで大迫力の舞台に仕上げています。
 2010年にザルツブルク音楽祭で上演され大きな話題となった『ルル』。ルルを歌うのはパトリシア・プティボン。また画家のパヴォル・ブレスリクは1979年生まれのスロヴァキアの甘い声とマスクの若きテノール。シェーン博士には、今脂が乗っているミヒャエル・フォレ。指揮を担当するのはマルク・アルブレヒト。2008年から2011年までストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務め、ベルクを得意としています。演出はブルガリア出身のヴェラ・ネミロヴァ。(輸入元情報)


ベルント・アロイス・ツィンマーマンの傑作オペラ『軍人たち』
メッツマッハー&ウィーン・フィル


2012年8月にザルツブルク音楽祭で上演され絶賛されたツィンマーマンの『軍人たち』の映像が登場。ラトビアの演出家アルヴィス・ヘルマニスの舞台はフェルゼンライトシューレの横長の舞台を見事に使い、あまりエキセントリックな手法を使うことなく、近代の軍隊が日常社会を蝕んでいく不条理を鋭く描いています。
 上演は非常に困難な作品ですが、こうした音楽には滅法強いメッツマッハーが本領発揮、しかも天下のウィーン・フィルの演奏ですので、万全の出来栄え。普通の歌劇場ではうまく収まらない別働隊のバンドなどもフェルゼンライトシューレでは大活躍です。
 マリーは、米国のソプラノでルルなども得意とするローラ・エイキン。歌うだけでも難しいマリーを演技でも強い説得力で歌い演じています。
 シュトルツィウスのトマシュ・コニェチュニは、近年ワーグナーなどで活躍するポーランドのバリトン。ウィーン国立歌劇場を拠点としており、最近はヴォータンも歌っている実力派です。
 その他、重要な役であるヴェーゼナーがアルフレート・ムフ、ド・ラ・ロッシュ伯爵夫人がチェコの名ソプラノ、ガブリエラ・ベニャチコヴァーといったザルツブルク音楽祭らしい贅沢な配役も楽しみです。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ツィンマーマン:『軍人たち』全曲

 ローラ・エイキン(Sマリー)
 アルフレート・ムフ(Brヴェーゼナー)
 ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Msシャルロッテ)
 コルネリア・カリッシュ(Msヴェーゼナーの老母)
 トマシュ・コニェチュニ(Brシュトルツィウス)
 ルネ・モルロック(Msシュトルツィウスの母)
 ガブリエラ・ベニャチコヴァー(Sド・ラ・ロッシュ伯爵夫人)
 マティアス・クリンク(T若い伯爵)
 ラインハルト・マイヤー(Bsシュパンハイム侯爵オブリスト)
 ダニエル・ブレンナ(Tデポルテス)
 ヴォルフガング・アブリンガー=シュペールハッケ(Tピルツェル)
 ボアズ・ダニエル(Bs-Brアイゼンハルト)
 マティヤーシュ・ロバヴズ(Brハウディ少佐)
 モーガン・ムーディ(Bsマリ大尉)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 インゴ・メッツマッハー(指揮)

 アルヴィス・ヘルマニス(演出、装置)
 エファ・デセッカー(衣装)
 グレブ・フィリシチンスキー(照明)

 収録時期:2012年8月
 収録場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ
 収録時間:122分
 字幕:独、仏、英


シュレーカー:『烙印を押された人々』
2005年、ザルツブルク音楽祭オープニング
ケント・ナガノによる注目上演!


オーストリアの作曲家、フランツ・シュレーカー[1878-1934]は、現在でこそ知名度が低いものの、生前は、R.シュトラウスと並ぶほどの人気オペラ作曲家で、『サロメ』や『エレクトラ』といった初期のシュトラウス同様、豪華絢爛なオーケストレーションを用い、ワーグナー歌手の声を想定した配役により、聴きごたえあるオペラをいくつも発表していました。
 当DVDに収められた『烙印を押された人々』も、シュレーカーの成功作として知られるもので、1918年にフランクフルトで初演された際には一大センセーションを巻き起こしたと伝えられています。しかし、ナチスが台頭し始めてからはシュレーカーの作品が上演される機会は次第に失われてゆきます。
 第二次大戦後も、アドルノなどシェーンベルク一門の反発などもあって再評価は進まず、1978年になってようやく、1933年に初演がナチスの妨害で中止されていたオペラ『クリストフォルス』の上演がおこなわれ、翌1979年にはミヒャエル・ギーレンが『烙印を押された人々』を上演、そして1980年代に入るとドイツ、オーストリア各地でシュレーカー作品が上演されるようになり、中でも1984年にザルツブルク音楽祭でゲルト・アルブレヒトによって上演された『烙印を押された人々』は大きな話題を呼ぶこととなります。それがきっかけになったのか、シュレーカーのオペラをレコーディングするという動きも出始め、1990年にはエド・デ・ワールトが『烙印を押された人々』全曲録音を、1993年&94年にはローター・ツァグロゼクが同じく『烙印を押された人々』の全曲録音をおこなって、それぞれ高い評価を獲得しています。日本でも2000年1月に大野和士がオペラ・コンチェルタンテシリーズで『はるかなる響き』を上演し、シュレーカーのオペラ全曲の日本初演として話題となりました。
 今回、アーティストハウスからリリースされるケント・ナガノ指揮、ニコラウス・レーンホフ演出による2005年ザルツブルク音楽祭での上演を収めたDVDは、この作品初の映像作品として絶大な価値を誇るユーロアーツ盤の国内仕様発売で、フェルゼンライトシューレの巨大な舞台を色彩豊かに効果的に使った大掛かりな舞台、120名以上という巨大オーケストラと、ワーグナー歌手を中心に33名もの役付き歌手が登場するという派手なオペラの魅力をわかりやすく解き明かしてくれます。
 『烙印を押された人々』のあらすじはこんな感じです。舞台は16世紀のジェノヴァ。

第1幕
生まれつき障害を持ち、容姿にも恵まれない貴族アルヴィアーノは、「エリジウム(楽園)」という名の施設をある島に建設しますが、その「エリジウム」の美しさに、醜い自分はふさわしくないと近づこうとしませんでした。
 そのことを知ったタマーレ伯爵をはじめとするアルヴィアーノの知人の貴族たちは、若い娘たちを誘拐して「エリジウム」に入り浸り、乱行の限りを尽くします。
 しかし、その後、貴族たちは、アルヴィアーノが「エリジウム」を市民のために寄付しようとしていることを知り、なんとか妨害するよう考えをめぐらします。
 アルヴィアーノと寄付について話し合ったナルディ市長には、カルロッタという画家の娘がおり、彼女は朝日を浴びたアルヴィアーノを見て美しいと感じ、ぜひ描きたいと申しいれますが、アルヴィアーノは最初、からかわれていると思って怒ってしまいます。しかし、彼女の申し入れに嘘が無いことがわかると、絵のモデルになることを承知します。

第2幕
寄付をすることとなったアルヴィアーノを、市長と元老院議員たちが称えていますが、島の寄付を成立させるために必要なアドルノ公爵の承認がなかなか下りません。エリジウムを卑猥な目的に使っていたアルヴィアーノの知人たちが公爵に対しておこなった裏工作が功を奏したのです。さらにアドルノ公爵のもとに、タマーレ伯爵が、市長の娘カルロッタとの仲をとりなしてくれるようお願いに来ます。タマーレ伯爵はすでにカルロッタに言い寄っていたのですが、軽くあしらわれてしまっていたという経緯もあり、アドルノ公爵の約束を聞いて、伯爵はカルロッタを我が物にしたも同然と喜びます。
 一方、カルロッタのアトリエを訪れたアルヴィアーノは、完成した絵を前に、カルロッタから愛の告白をされますが、容姿に自信の無いアルヴィアーノにはそれに応じることができませんでした。

第3幕
エリジウムにジェノヴァの市民が招待され、祭りが開催されます。人々がエリジウムの美しさに酔いしれている時、突然、アドルノ公爵に率いられた警官隊が登場。若い娘たちの誘拐犯としてアルヴィアーノを逮捕しに来たといいます。しかし、ほどなく、この逮捕劇は、カルロッタを誘拐したタマーレ伯爵が、アルヴィアーノに罪をかぶせるべく仕組んだものであることが判明。
 アルヴィアーノは、カルロッタの身の安全を心配して捜索を急ぎ、その後に人々が続きます。やがて彼は、カルロッタがベッドに横たわっているところを発見しますが、そこに現れたタマーレ伯爵に嘲笑されると、アルヴィアーノは逆上。タマーレをナイフで刺し殺した後、カルロッタを助け起こしますが、すでにアルヴィアーノからタマーレ伯爵へと心変わりしていたのか、彼女はタマーレの名を呼びながら息絶えます。あまりの衝撃にアルヴィアーノは正気を失って幕となります。

【収録情報】
● シュレーカー:歌劇『烙印を押された人々』全曲
 アルヴィアーノ:ロバート・ブルベイカー
 アドルノ公爵:ロバート・ヘイル
 タマーレ伯爵:ミヒャエル・フォレ
 ナルディ市長:ヴォルフガング・シェーネ
 カルロッタ・ナルディ:アンネ・シュヴァーネヴィルムス
 グイドバルド:ベルナルト・リヒター
 メナルド:マルクス・ペッチュ
 ミケロット:メル・ウルリッヒ
 ゴンサルヴォ:トマス・オリーマンス
 ユリアン:ギヨーム・アントワーヌ
 パオロ:シュテファン・ガッド
 議員:ロベルト・ヴェルレ
 議員:ペーター・レーレ
 議員:マルクス・アイヒェ
 大男:クレメンス・ザンダー
 男の使用人:ウォルター・ツェー
 女の使用人:ガブリエラ・ベッセニエイ

 ウィーン国立歌劇場合唱団
 合唱指揮:ルパート・フーバー
 ベルリン・ドイツ交響楽団
 指揮:ケント・ナガノ

 衣装:アンドレア・シュミット=フッテラー
 装置:ライムント・バウアー
 振付:デニ・セイヤーズ
 照明:アレクサンダー・コッペルマン
 演出:ニコラウス・レーンホフ

 収録時期:2005年7月、8月(ライヴ)
 収録場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ
 収録時間:139分
 収録時期:2005年7月、8月
 字幕:英、独、仏、西


ベルク『ルル』全曲
小悪魔プティボン爆発!
2010年ザルツブルク音楽祭での『ルル』!
日本語字幕付き


2010年にザルツブルク音楽祭で上演され大きな話題となった『ルル』がブルーレイで登場!
ベルクの傑作『ルル』は人気があるものの、音楽の難易度の高さから決して上演は多くありません。加えて、あらゆる男を虜にしてしまうルルを声楽、視覚両面で納得させる歌手はなかなかいません。このザルツブルク音楽祭でルルを歌うのはパトリシア・プティボン。少女を思わせる細身の身体に体当たり的な演技と、まさにルルに打ってつけ小悪魔っぷり。また画家のパヴォル・ブレスリクは1979年生まれのスロヴァキアの若いテノール。甘い声となかなかイケ面で、見栄え聴き栄えがします。重要な役であるシェーン博士には、今脂がバッチリ乗っているミヒャエル・フォレ。またシゴルヒにフランツ・グルントへーバー、公爵にハインツ・ツェドニクと大ベテランも存在感を発揮。マルク・アルブレヒトは1964年生まれのドイツの指揮者。父はやはり指揮者のゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト。2008年から2011年までストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めました。ベルクを得意としています。
演出のヴェラ・ネミロヴァは、ブルガリア、ソフィアの生まれ。1982年にドイツに移り、2006年にフランクフルト歌劇場で演出家としてデビュー。フランクフルトでは『指環』も手掛け、またウィーン国立歌劇場でヴェルディ『マクベス』とチャイコフスキー『スペードの女王』を演出するなど、今話題の人です。しばしばドギツイ舞台に仕立てられがちな『ルル』ですが、ここでは比較的分かりやすく、『ルル』初心者にも安心です。
嬉しい日本語字幕付きです!(キングインターナショナル)

【収録情報】
● ベルク:歌劇『ルル』全曲(チェルハ補筆3幕版)

 パトリシア・プティボン(S ルル)
 ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms ゲシュヴィッツ伯爵令嬢)
 パヴォル・ブレスリク(T 画家、黒人)
 ミヒャエル・フォレ(Br シェーン博士、切り裂きジャック)
 トーマス・ピフカ(T アルヴァ、シェーン博士の息子、作曲家)
 フランツ・グルントへーバー(Bs シゴルヒ)
 トーマス・ヨハネス・マイヤー(Bs 猛獣使い、力業士)
 ハインツ・ツェドニク(T 公爵、従僕)
 コーラ・ブルクグラーフ( 劇場の衣装係、学生、従僕)
 アンドレアス・コンラッド(T 侯爵)
 マルティン・ツォネフ(Bs 劇場支配人、銀行家)
 エミリー・ピクテット(S 15歳の少女)
 コルネリア・ヴルコプフ(Ms 15歳の少女の母)
 アストリッド・モニカ・ホファー(Ms 女性芸術家)
 ジーモン・シュノル(Br 新聞記者)
 ゲルハルト・パイルシュタイン(医事顧問官、教授、警部)
 ジェイムズ・クレヴァートン(Br 召使)
 アッパー・オーストリア・ジャズ・オーケストラ
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 マルク・アルブレヒト(指揮)

 演出:ヴェラ・ネミロヴァ
 装置:ダニエル・リヒター
 衣装:クラウス・ノアック
 照明:マンフレート・フォス


 収録時期:2010年8月
 字幕:独、英、仏、伊、中、韓、日

 収録場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ(ライヴ)
 収録時間:122分(Disc1)、145分(Disc2)、173分(Disc3-4)
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DD5.0、DTS5.0
 NTSC
 Region All

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