聴け！踊れ！心を開け！！

待っていました、ニューエスト！ 92年と言えば、怒濤のファンク・メドレー時代です。ソウル・フラワー・ユニオンの雑食性の萌芽は、すでにこの時期に始まっています。日本のミクスチャー・ロックの頂点です！

サウンド的には前作の延長線といった感じのゴリゴリパンク。ただ全体的に前ほど直線的ではなくなってきていて、すでにソウルサヴァイバーへの布石を感じ取れる。

中川君もヒデ坊もヨーコさんも若い！！！・ウルフラワーユニオン好きなあなた、ニューエストも聞くべし！そして見るべし！ジャパニーズ・ウルフルロック万歳な一品よ��

息もつかせぬ勢いでありったけのエネルギーを発散させるぎらついたパンクサウンド。粗野でむさくるしい演奏と歌声でひたすら突っ走るその姿は、問答無用のテンションを誇ってます。

しょっぱなから爆発する超強烈なブラスのリフと「おっひさーまの下！！」のコーラス。ぶっ飛んだ。もはや一緒に叫ぶか笑うしかない。雑多で濃密なサウンドを全編にこってりと凝縮した圧倒的快作。

反抗期だった１０代、メスカリンとニューエスト、聴いてるだけで自分が強くなったような気がしてました。 ソウルサバイバーも好きでしたが、この作品を聴いてますますのめりこんでいったのを思い出しました。もったいなくて人には勧めたくない一枚です（笑）

このアルバムを聴いて､音楽の心を開いて､自転車に乗れ!(…で､ｴﾝﾌﾟﾃｨｰﾉｰｼｮｰｰﾝと叫びながら走ってたら､きっと職質されっぞ!)熱すぎるほど熱い、青春の一枚。

このアルバムではまだ爆発的なホーンの演奏はあまり聴かれず、その分ストレートなロックの印象が強いです。DEEP WATERはニューエスト流パンクの最高到達点では？という出来。音楽的に大躍進の１枚です。

様々な音楽の独自解釈、歯に衣着せぬ容赦ない政治、現状への批判、ついでに男惚れさえするルックスのカッコよさ含め、当時の中川は日本のポールウェラーだった。…本人聞いたら大激怒しそうですが。１４とブックレットだけでも買う価値あり。４は初めて聴いた時衝撃を受けた