消えた声が、その名を呼ぶ

ヴェネチア国際映画祭ヤング審査員特別賞受賞。世界三大映画祭を制覇した若き巨匠ファティ・アキンが、アルメニア人虐殺という歴史的悲劇を背景に、声を失った男が深い絶望を乗り越える壮大な旅路を描く。

地球半周、8年。失った愛を求めてさすらう男。そのたどりつく先とは―。
ベルリン国際映画祭金熊賞、カンヌ国際映画祭脚本賞、ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞と、世界三大国際映画祭の全てで主要賞を獲得した、ファティ・アキン監督。
本作では、アルメニア人虐殺―100万人が犠牲になり、ヒトラーがユダヤ人虐殺の手本にしたと言われる歴史的悲劇―を背景に、声を失った男が深い絶望を乗り越える壮大な旅路を描く。
主演は『預言者』『ある過去の行方』に出演し、今最も注目される若手俳優のタハール・ラヒム。共同脚本には30年ぶりに復帰を果たした伝説的脚本家マルディク・マーティン。
世界5カ国に渡るロケーションと7年の歳月によって、ひたむきな父の姿が心を打つ、感動の物語が完成した。

製作：2014年

カラー / 138分 / 片面2層 / 1枚組

画面：16:9LBスコープサイズ
音声：ドルビーデジタル 5.1ch サラウンド
字幕：日本語字幕

＜特典映像＞
○タハール・ラヒム、ファティ・アキンのインタビューを含む制作の舞台裏
○劇場予告編

【キャスト】
タハール・ラヒム 『預言者』『ある過去の行方』
シモン・アブカリアン
マクラム・J・フーリ
モーリッツ・ブライプトロイ

【スタッフ】
監督・脚本：ファティ・アキン 『そして、私たちは愛に帰
る』『ソウル・キッチン』
共同脚本：マルディク・マーティン 『レイジング・ブル』
撮影：ライナー・クラウスマン 『ヒトラー 〜最期の12日
間〜』
美術：アラン・スタースキー 『戦場のピアニスト』
音楽：アレクサンダー・ハッケ 『愛より強く』

【ストーリー】
1915年、オスマン・トルコ。鍛冶職人ナザレットの幸せな日々は突然終わった。アルメニア人であるがゆえに妻と双子の娘から引き離され、砂漠での強制労働の末に、喉にナイフを刺され命を奪われそうになる―。仲間が次々と命を落とす中、奇跡的に生き延びるも、声を失ったナザレット。もう一度、生き別れた娘に会いたい―その想いはたった一つの生きる希望となり、平凡だった男をトルコの灼熱の砂漠から、海を越え、はるか遠くアメリカ・ノースダコタの雪降る荒れ地へと導いていく。

© Gordon Muhle/ bombero international


若き巨匠ファティ・アキンが、100万人が犠牲になったという歴史的悲劇“アルメニア人虐殺”を背景に、声を失った男が深い絶望を乗り越える旅路を描く。7年の歳月を費やして完成した感動大作。(CDジャーナル　データベースより)