ぼくたちは上手にゆっくりできない。

安達寛高(乙一)・桜井亜美・舞城王太郎、小説家三人が三つの物語(コーヒー)をドリップ。
ペンをメガフォンに持ち替え、スクリーンを舞台に紡ぎ出す、
時に苦くて、でも温かく優しい、オムニバスストーリー。

日常生活の象徴としてある「コーヒー」を共通のアイコンとして、
“上手に何かをできない” ぼくたちの人生のある1ページを紡ぐ。
『Good Night Caffeine』 ―上手に眠れない― (脚本・監督・編集 安達寛高)
恋人の手術が終わるのを待っていた青年は、深夜の病院で長い黒髪の少女に出会う。彼女はお父さんが飲んでいたコーヒーをこ
っそり飲んでしまい、眠れなくなってしまったのだという。青年は、少女が眠くなるまで、暇つぶしにつきあうことになるが…
…。
『花火カフェ』 ―上手に微笑めない― (監督・脚本・編集:桜井亜美)
染谷は、自分の部屋に通ってくる宮本との関係に小さな溝を感じる。宮本は世界と彼女を繋いでくれた無二の存在だった。離れ
てしまった心をとり戻すために、大切な思い出である花火をもう一度しようとせがむ染谷。だが、彼が彼女に告げた言葉は……
。
『BREAK』 ―上手に休めない― (脚本・監督・編集 舞城王太郎)
ある日、会社の応接室で大怪我をしているのを発見された黒須だが、休日だというのに仕事をし続けている。同僚の濱崎が出す
意味不明なちょっかいを鬱陶しく思いながら。だが次第に、現実と非現実を行き来する黒須の心が揺さぶられ始めて……。

〇映像特典
・メイキング
・劇場予告篇
・特報
〇音声特典
・オーディオコメンタリー
※仕様は諸事情により変更になる場合があります。

安達寛高、桜井亜美、舞城王太郎という作家3名が集結し、脚本・監督・編集までを自ら手掛けたオムニバス・オリジナル・ムービー。“コーヒー”を共通アイコンに、“上手にゆっくりできない”人々の心を描き出す。(CDジャーナル　データベースより)