Irresistible (Expanded Edition)

80年代アーバン〜コンテンポラリーの名作ながら現在廃盤。価格高騰中のマイルス・ジェイ89年作がエクスパンデット・エディションでリイシュー。

本名マイルス・デイヴィス。クラシックのヴァイオリニストやヴィレッジ・ピープルへの参加など異色のキャリアを持つ80年代後期屈指のアーバン・シンガーの2作目である89年作『IRRESISTIBlLE』がエクスパンデット・エディションでリイシュー決定。徹底したコンテンポラリー・マナーで人気のアルバムですが、現在は廃盤で価格高騰中。アーバン~コンテンポラリー系のリスナーにとっては外せない一枚が嬉しいリイシューです。

ふくよかで男性的、なおかつ程よいディープなバリトンと80年代後期のコンテンポラリー・サウンドの融合。テディペンのこの時期の作品と、様相はほぼ同じ路線のマイルス・ジェイ諸作品。このアルバムでもグローバー・ワシントン・Jr客演の「Objective」のような軽快なアップもありますが、真骨頂はやはり重厚なスロウに尽きるでしょう。6分を超える長尺ながらその濃厚さにノックアウトされる「Next Time」や「Neither One Of Us」をはじめ、ややライトな心地よい「Slo Dance」など名曲、名演と呼ぶにふさわしいスロウがズラリと揃っています。80年代末のコンテンポラリー・シーンを語るには欠かせないアルバムと言えるでしょう。
(メーカーインフォメーションより)