Live In Berlin 1969

1969年、マイルス・デイビス・クインテットの2つのライブをカップリングしたCDが再登場！

メンバーは、ショーター、チック、ホランド、ディジョネットでロスト・クインテットとも呼ばれたグループの面々。この年は言わずもがな、『ビッチェズ・ブリュー』が録音された年。その時代の録音というだけでも興味深いですが、本作には、8月録音の『ビッチェズ・ブリュー』直前のスイス、モントルー・ジャズ・フェスの音源と、録音後、11月のベルリンのライブを収録している点で、非常に興味深いものがあります。特に、11月のベルリンの演奏は絶好調。69 年のこのヨーロッパ・ツアーではマイルス・デイビスが、トランペッターとして頂点の演奏を見せている、ともいわれますが、好不調の波があるといわれるショーターもこの日は調子よく、M4「It's About Time」は、この曲の演奏の中でも頂点の一つともいわれるもの。スリル感といい、シュールな音楽世界といい、新しい世界への扉が開かれる予感に、興奮しない音楽ファンはいないでしょう。音源は、ベルリン音源が超レアなレーベルSuper Sonic から、後半はJazzDoor から最初に登場し、2009年頃、Gambitでこのカップリングとなって登場。何度かCD化されてきたものではありますが、Gambit盤の入手が難しくなる昨今にあって、この再登場は非常に貴重です。

Miles Davis (tp)
Wayne Shorter (ts,ss)
Chick Corea (el-p)
Dave Holland (b,el-b)
Jack DeJohnette (ds)
Berlin Philharmonie, Berlin, Germany, November 7, 1969.

*BONUS TRACKS (M7-9):
Same personnel.
Montreux Jazz Festival, Montreux, Switzerland, July 1969.